デジタル録音機 DR-1 で図書を作成する方法
プレクストークのデジタル録音機 DR-1 を使って、デジタル録音ができます。デジタルですので、修正も、削除・挿入もアナログよりも簡単にできます。CFカードに録音し、見出しや自動ページ、目印用のマークを付けることができます。
(ご注意)
最終的な録音図書CDとして完成させるには、パソコン用ソフト「PRS Pro」を使用して、見出し名や書誌情報の入力、ページ設定、セクションレベル設定を行い、最後に音声エクスポート処理を実行する必要があります。
1. 機材を準備しましょう
1.プレクストーク DR-1
プレクストーク DR-1 を準備します。
2.CF(コンパクトフラッシュ)カード
録音する図書の長さによって、カードを選択してください。
<PCMモノラルでの録音時間の目安>
1GBカード:6時間
2GBカード:12時間
3.マイク
単一指向性のモノラルダイナミックマイクやコンデンサマイク(ミニジャックタイプ)をご利用ください。
<マイクの一例>
メーカー:SONY 型番:F-V420
メーカー:SONY 型番:F-V620
メーカー:SONY 型番:ECM-330
メーカー:SONY 型番:ECM-360
4.ヘッドホン
ヘッドホンを準備します。
2. 本の構成を決めましょう
原本図書の目次等を見て、見出しやページの付け方を決めます。
本文以外の情報も必要であれば構成に組み込みます。
(例)書誌情報・朗読者注・著者紹介・訳者紹介・図書制作に関する情報・DAISY図書凡例など
3. 録音をしましょう
CFカードに録音します。
録音しながら、ページや見出しを設定できますので、より早くDAISY図書の制作ができます。また覚えておきたい場所にマークを設定することができます。
朗読中に間違えたときは、上書き録音で修正します。フレーズ単位で戻ることができるので、簡単にすばやく修正したい場所に戻ることができます。
フレーズとは・・・
人が文章を音読すると、文と文の区切り目のところに息つぎの間ができます。この間から次の間までのひと区切りの音声を、フレーズと呼びます。
4. 校正をしましょう
録音した内容を確認したときに、間違った箇所があった場合、パンチイン録音(はめ込み録音)で修正します。フレーズ単位で間違った箇所の先頭と最後を決め、そこに、正しい読みをはめ込むことができます。テープと違って、はめ込む録音の長さは長くても短くてもかまいませんので、簡単に修正できます。また、つなぎ目も自然で気になりません。
録音した内容に抜けがあった場合は挿入録音ができます。
5. 編集をしましょう
ページ・見出しの付け忘れや、付け間違いを修正します。ページや見出し単位で移動して確認できます。
また不適当なフレーズは削除できます。
6. CFカードをDAISY編集者に渡しましょう
編集が終わったら、DAISY編集者に渡します。DR-1の電源を切り、画面が消灯した後にCFカードを取り出してください。
カードを受け取ったDAISY編集者は、PRS Proなどのパソコン用ソフトを利用して、最終的な仕上げを行い、DAISY図書を完成させます。