PLEXTALK Recording Software Pro 取扱説明書
本製品の同梱品は以下の3点です。
1)PLEXTALK Recording Software Pro インストール用CD
2)CDキー連絡書兼ユーザー登録書
3)取扱説明書(本書)
(注意)
・「CDキー連絡書兼ユーザー登録書」に記載の「CDキー」は、インストールの際に必ず必要になりますので、大切に保管してください。
・ ユーザー登録は、「CDキー連絡書兼ユーザー登録書」に必要事項をご記入の上、プレクストークお問い合わせ窓口(FAX:0268-42-2923)までFAXにてお送りください。
本製品は次のような動作環境で動作します。推奨環境以外での動作につきましては、保証致しかねますのでご了承ください。
対応機種 |
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OS |
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表示 |
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ハードディスク容量 |
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音声ガイド機能 |
上記以外の音声合成エンジンでは正しく動作しない場合があります。 |
対応OS、動作確認済みサウンドデバイスや動作確認済みCD-R/RWドライブは、弊社ホームページにて、ご確認ください。
http://www.plextalk.com/jp/products/prspro/conditions/
1.PTR1 、PTR2 または PTR3 に付属のPRSをご使用の際の注意
プレクストークポータブルレコーダー PTR シリーズに付属されているPRSがすでにインストール済みのPCに本製品(PRS Pro)をインストールすると、自動的にPRSがアンインストールされて、本製品(PRS Pro)がインストールされます。同一のPC上でPRSと本製品(PRS Pro)を共存させることはできません。
2.スクリーンリーダーとのバッティングについて
他のスクリーンリーダーソフトが起動している状態で、本製品の音声ガイド機能を動作させると、音声ガイドが二重に再生され、聞き取りづらい場合があります。その場合は他のスクリーンリーダーソフトを停止するか、終了してください。
3.連続して入力する文字数について
音声ガイド機能が有効の状態で、文字入力する場合、63文字以上の数字(半角・全角)を連続して入力しないようにご注意ください。システムが不安定になる場合があります。
4.DAISY図書の制限事項
本製品で作成できるDAISY図書には次のような制限があります。
最大セクション数 |
99,999個 |
1セクション内の最大フレーズ数 |
99,999個 |
指定可能ページ番号 |
1ページ~999,999ページ |
1音声ファイルの最大サイズ |
2GB |
5.CD書込みについて
本製品で書込みしたCDを、他のライティング・アプリケーションで、 追記書込みしないようにしてください。CDが読めなくなる場合があります。
パソコンに管理者権限のないユーザーでログイン中は、CD書込み機能を利用できない場合があります。
6.データについて
本製品を使用して作成したデータの破損・消失について、弊社は一切の責任を負いません。
本取扱説明書の著作権はシナノケンシ株式会社が所有します。
本製品の仕様は、改良のため予告なしに変更する場合があり、それに伴って、取扱説明書の内容も予告なしに変更を行う場合があります。
「Windows」はマイクロソフト社の登録商標です。その他、本取扱説明書に記載されている商品名は、一般に各社の商標ならびに登録商標です。
プレクストークレコーディングソフトウェア・プロのご使用条件
(ソフトウェア使用許諾契約書)
本ソフトウェアを使用する前にこの使用条件をお読みください。シナノケンシ株式会社は、お客様がこの使用条件に同意された場合にのみ本ソフトウェアの使用を許諾します。お客様が本ソフトウェアを使用されると、以下の条件に同意したものとみなします。この使用条件にご同意いただけない場合は、本ソフトウェアのインストールを直ちに中止してください。
1.使用権
シナノケンシ株式会社は、本ソフトウェアの非独占的な使用権をお客様に許諾します。この許諾は、1ライセンスにつき1台のコンピュータシステムにおいてお客様自身が本ソフトウェアをご使用する場合に限り有効です。
2.複製の禁止
お客様は、本ソフトウェアの複製をバックアップ以外の目的で行うことはできません。また複製は1個に限ります。
3.再使用許諾の禁止
お客様は、本ソフトウェアを、貸与、リースもしくは配布その他の方法により第三者に使用させてはならないものとします。
4.翻案、逆アセンブル・コンパイル等の禁止
お客様は本ソフトウェアの一部もしくは全部を翻案、逆アセンブル・コンパイル、リバースエンジニアリングすることはできません。
5.本ソフトウェアの権利
本ソフトウェアに関する著作権等一切の権利は、シナノケンシ株式会社及びシナノケンシ株式会社が正当に許諾を受けている各会社に帰属するものであり、お客様は本ソフトウェアに関して本契約に基づき許諾された使用権以外の権利を有しないものとします。
6.賠償請求
お客様が前項1から4項に違反された場合、シナノケンシ株式会社はこの使用許諾契約を解約することができます。また、損害賠償の権利を保有します。
7.責任範囲
(1)シナノケンシ株式会社は、お客様が本契約に基づき許諾された使用権を行使することによってお客様又は第三者に生じた損害についていかなる責任をも負わないものとします。
(2)お客様に対するシナノケンシ株式会社の損害賠償責任は、本製品の購入代金を上限とします。
8.本ソフトウェアの変更
シナノケンシ株式会社はお客様に予告なしに改良のため本ソフトウェアの変更を行うことがあります。
9.ドキュメントトーカの制限付き使用
本ソフトウェアは音声合成機能としてクリエートシステム株式会社製ドキュメントトーカを含んでいます。お客様は、本ソフトウェアの音声合成機能として使用する目的以外ではドキュメントトーカを使用できません。
10.その他
(1)本契約は、日本国法に準拠するものとします。
(2)本契約は、消費者契約法等の消費者保護法規によるお客様の権利を不利益に変更するものではありません。
(3)本契約に定めなき事項又は本契約の解約に疑義を生じた場合は、お客様及びシナノケンシ株式会社は誠意をもって協議をし、解決にあたるものとします。
PLEXTALK Recording Software Proは、DAISY2.02規格に準拠した図書の録音・編集を行うことのできるPCレコーディングソフトウェアです。DAISY図書作成の一連の流れである、音声の録音→編集→CD書き込みといった作業を、このソフトウェア1つで、実現できます。
操作するのに必要となるあらゆる情報を音声でガイドする「音声ガイド」機能がご利用できます。この音声ガイドに従って、パソコンのキーボード操作を行うことで、全ての機能を実行できます。なお音声ガイド機能は、Microsoft Speech API 4.0に準拠した音声合成エンジンであるクリエートシステム開発株式会社製のドキュメントトーカをご利用できます。
録音時に無音の長さを検知して、文章を自動的に「フレーズ」と呼ばれる単位に区切ります。この「フレーズ」単位による音声の切り取り、コピー、貼り付けといった、まさにワープロ感覚による音声編集作業が実現できます。
高圧縮・高音質で一般に普及している音声圧縮形式である「MP3」によるダイレクト録音が可能ですので、コンパクトなデータサイズで長時間録音が可能です。また無圧縮であるPCMによる録音も可能ですので、クオリティの高さが要求されるマスター用データの作成にも適しています。
その他にも図書の音声フォーマットを変換するための「音声エクスポート」機能や、音声データを取り込むための「音声インポート」機能も装備しています。
録音し、編集を行った図書をCD-RやCD-RWに書き込むための「CD書込み」機能を搭載しておりますので、他のCD書込み用アプリケーションを準備する必要はありません。
ライン・マイク入力選択の切り替えや、再生ミュートのオン・オフ、録音・再生ボリューム調整といったWindowsの標準機能を利用すると大変面倒な作業を、本製品の中から制御することが可能です。
DAISY2.0およびDAISY2.02フォーマットで作成された図書であれば、「DAISYインポート」機能でデータを取り込んでから再編集することが可能です。またこの機能を利用すれば、複数の図書を1つの図書にまとめることも可能です。
指定されたテキストデータを音声に変換して取り込むための「テキストインポート」機能がご利用できます。お手元にあるテキストデータをお好みの音声合成エンジンで音声データに変換してDAISY図書を作成できます。
図書の目次情報があらかじめ電子データとして存在する場合、それを見出し情報として取り込むための「ToCインポート」機能がご利用できます。
本製品で作成したDAISY図書から、カセットテープ各巻の片面分に相当する長さの音声ファイルを作成する「テープエクスポート」機能がご利用できます。この音声ファイルを、オーディオ・カセット・デュプリケーターを利用することで、テープ図書の作成が可能です。
本章ではDAISYについて説明します。
1.DAISYとは?
DAISYとは、Digital Accessible Information SYstemの略で、「デジタル録音図書」の製作、交換、利用のための国際標準規格のことです。DAISY図書は専用のハードウェアプレーヤや、専用のPCソフトウェアによって再生できます。
2.DAISYの特長
DAISYフォーマットの特長は下記のものです。
情報圧縮:音声の高圧縮が可能であり、1枚のCDメディアに最大で90時間の音声データを録音できます。
高速検索:DAISYフォーマットには、読者が本をすばやく検索できるための機能があります。レベル6までの階層構造、ページ、グループ、フレーズにより瞬時に移動できます。
3.DAISY図書のタイプ
DAISYフォーマットには、次の6タイプが存在します。
タイプ1:音声のみ
ナビゲーション構造を持たない最もシンプルな図書です。図書内部への検索はできません。
タイプ2:音声とナビゲーション構造ファイルのみ
音声ファイルと、図書の目次やページが定義されたナビゲーション構造ファイル(Ncc.html)から成る図書です。
タイプ3:音声とナビゲーション構造ファイルと一部のテキスト
音声ファイルと、図書の目次やページが定義されたナビゲーション構造ファイル(Ncc.html)と一部のテキストファイルから成る図書で、テキストと音声は同期します。例えば用語辞典の目次部分のテキストファイルのみがあれば、読者は文字列検索によってその用語の場所をページ番号等で特定し、検索に利用することができます。
タイプ4:音声とナビゲーション構造ファイルとフルテキスト
音声ファイルと、図書の目次やページが定義されたナビゲーション構造ファイル(Ncc.html)と全てのテキストファイルから成る図書で、テキストと音声は同期します。作成するのに非常に時間がかかりますが、あらゆる検索が可能です。
タイプ5:一部の音声とナビゲーション構造ファイルとフルテキスト
一部の音声ファイルと、図書の目次やページが定義されたナビゲーション構造ファイル(Ncc.html)と全てのテキストファイルから成る図書で、テキストと音声は同期します。読者はテキストファイルで文字列検索することができます。
タイプ6:フルテキストとナビゲーション構造ファイルのみ
テキストファイルと、図書の目次やページが定義されたナビゲーション構造ファイル(Ncc.html)から成る図書です。
(注意) 本製品は、タイプ2の音声とナビゲーション構造ファイルのみのDAISY2.02規格に準拠した図書を製作するためのソフトウェアです。テキスト・静止画像・動画像を同期表示させるための機能はありません。
4.DAISY図書の検索方法について
DAISY図書は、1から6までの階層レベルを設定できます。レベル1が最も高く、レベル6が最も低い設定値です。 例えば章・節・項から構成される図書の場合、通常、章をレベル1、節をレベル2、項をレベル3に設定します。編集者によって設定されたレベルは、読者が変更することはできません。
本の中における特定の場所を見つけようとするとき、読者はまず高いレベル(レベル1など)に設定して、そのレベルで読みたい箇所へ移り、その後、より低いレベルに設定し、そのレベルで目的の場所を探し出します。これにより、読みたい箇所に素早く移動することができます。
またDAISY図書では、ページ数を指定して、そのページに直接移動することができます。これを可能にするためには、DAISY図書の編集者が、正しい場所にページを設定する必要があります。ページは、読者によって変更することはできません。
また「グループ」と「フレーズ」という2つの別の検索機能も利用できます。
5.音声DAISY図書を構成するファイル
音声DAISY図書は、下記の種類のファイルから構成されています。
5の1.音声ファイル
音声用DAISY図書におけるメインの構成要素です。音声DAISY図書は、1つ以上の音声ファイルを含み、その音声フォーマットは、WaveファイルやMP3ファイルなどが使われます。本製品によって生成される音声ファイルの名前は、「a」で始まり、その後に6桁の数字が続くという一定の形式になります。拡張子名は「WAV」もしくは「MP3」です。
5の2.ナビゲーションファイル
読者がDAISY図書を高速検索するために必要となるファイルです。 ナビゲーションに使用されるファイルは2種類あります。
ひとつは、最も重要なファイルである「ncc.html」または「ncc.htm」です。「ncc」は「Navigation Control Center」の略です。nccファイルには、本の構造(見出し・ページ)と、スマイルファイルへの相互リンク情報が含まれます。
もうひとつは、スマイルファイルと呼ばれる、拡張子が「smil」のファイルです。スマイルファイルは、音声ファイルの再生のタイミングをコントロールします。本製品によって生成されるスマイルファイルの名前は、「ptk」で始まり、その後に6桁の数字が続くという一定の形式になります。拡張子名は「smil」です。
5の3.書誌情報
書誌情報には、原本やDAISY図書製作者に関する情報を記述します。図書のタイトル名、著者名、ISBN、識別名、発行者名、使用言語、朗読者名、文字コードセット、ジャンル名、編集者名を記述します。これらの書誌情報はncc.htmlファイルの先頭のメタデータ記述部分に記録されます。メタデータとは、データそのものではなく、データに関する事項を記述するデータのことです。
ここでは本製品で使用される専門用語を説明します。本製品で使用している専門用語は、他の分野においては全く別の意味として扱われているものもありますので、ご注意ください。
1.プロジェクト
本製品は、DAISY図書を製作する際に、最初にフォルダを作成し、その中に必要なデータを生成します。そのフォルダと中のデータを総称して「プロジェクト」と呼びます。
また、プロジェクト作成時に、拡張子がNcc.imdn, ImdPhrInfo.imph, ImdTxtTabl.imtt, METADATA.iniの4つのファイルが自動的に作成されます。これらのファイルを「プレクストークプロジェクトファイル」と呼びます。目次情報等を格納しています。(本製品の旧バージョンが生成するプレクストークプロジェクトファイルにはMETADATA.iniがありません。)
2.DAISY図書
ビルドブック処理が完了したプロジェクト内のデータのことを、「DAISY図書」と呼びます。
3.タイトル
1つのDAISY図書のことをタイトルと呼ぶ場合もあります。また複数のDAISY図書が収録された1枚のCDのことを、マルチタイトルCDと呼びます。
4.セクション
ある見出しから次の見出しの直前までの音声ファイル(フレーズのかたまり)を「セクション」と呼びます。DAISY図書は、1個以上のセクションから構成され、セクションは1個以上のフレーズから構成されます。
5.見出し
セクションの先頭フレーズのことを「見出し」と呼びます。見出しには、そのセクションの題名が入るように設定します。DAISYプレーヤで、現在どのセクションを再生しているのかを、読者が確認するときに利用されます。
6.レベル
セクションにはレベルと呼ばれる値があり、DAISY図書検索に利用されます。レベル1からレベル6まで設定することができ、レベル1が最も高く、レベル6が最も低い設定値です。例えば見出しの構成が「章・節・項」から成る図書であれば、「章」をレベル1に、「節」をレベル2に、「項」をレベル3に設定します。
あるセクションをレベル1に設定した場合、次のセクションはレベル1かレベル2に設定します。レベル1の次にレベル3を設定することはできません。
7.フレーズ
人が文章を音読すると、文と文の区切り目のところに息つぎの間ができます。この間から次の間までのひと区切りの音声を、「フレーズ」と呼びます。1フレーズは、通常数秒から十数秒の長さの音声となります。本製品は、録音をするときに、息つぎの間を検知して、自動的にフレーズに区切ります。フレーズの区切れ方は、録音設定の「フレーズポーズ時間」で調整できます。
8.ページ
ページは、読者がDAISY図書の検索時に利用するものです。編集者は、ページの切れ目(開始点)となるフレーズに対して、ページを付けることができます。本製品上で設定できるページの種類には自動・手動・前付け・特殊の4種類があります。
9.グループ
グループは、ページと同じように読者がDAISY図書の検索時に利用するものです。編集者は、グループの開始点となるフレーズに対して、グループを付けることができます。
例えば段落の先頭に付けておくことで、段落単位による検索が、図表説明の先頭に付けておくことで、図表説明箇所の検索ができるようになります。ただしDAISY2.02規格において、グループはオプションとして扱われているため、全てのDAISYプレーヤが対応しているわけではありません。
10.マーク
マークは編集者が、編集時に利用するためのもので、読者にとっては意味を持ちません。マークは、フレーズに付加します。例えば、編集者が後で修正が必要と思われるフレーズに、マークを付けておけば、後で探し出す手間を省くことができます。またマークを付けたフレーズ間を移動することも可能です。またマークはテープエクスポート機能においては、テープの区切りを判別する目印として利用されます。
11.イベント
イベントとは、「各セクションの先頭フレーズ」、「ページの設定されているフレーズ」、及び「グループの設定されているフレーズ」のことです。編集者はイベントによる前後移動が可能です。なお「マークの設定されているフレーズ」は、イベントには含まれません。
1.インストールCDをCDドライブに入れます。
次の画面が表示されますので、「インストールを開始」ボタンを押してください。インストールが始まります。(次の画面が表示されない場合は、CDのルートフォルダにあるSetUp.exe を実行してください。)
2.「インストールの準備をしています」という表示のすぐ後、「ようこそ」画面が表示されます。「次へ」ボタンを押します。
3.使用許諾契約画面が表示されます。製品使用許諾契約をお読みになり、全ての条項に同意する場合は「はい」ボタンを押してください。(同意できない場合は「いいえ」ボタンを押し、インストールを中止してください。)
4.製品使用許諾契約に同意した場合には、「インストール先の選択」画面が表示されます。画面に表示されたインストール先で良い場合は「次へ」ボタンを押します。インストール先を変更する場合は、インストール先のフォルダを指定した後、「次へ」ボタンを押します。
5.ユーザ情報画面が表示されますので、ここでユーザ名、会社・機関名、CDキーを入力します。3つの項目すべてを入力したら、「インストール」ボタンを押します。(3つの項目をすべて入力しないと「インストール」ボタンを押すことができません。)
6.インストールが始まります。
7.「InstallShieldウィザードの完了」画面が表示されたら、「完了」ボタンを押して、コンピュータを再起動します。以上でインストールは完了です。
1.Windows 10, 11の場合は、スタートメニューから [設定] を開き、次に [アプリ] の [アプリと機能] を開きます。Windows 8 の場合は、スタートメニューから [コントロールパネル] を開き、次に [プログラムと機能] を開きます。
2.現在インストールされているプログラムの中から「PLEXTALK Recording Software Pro」を選択し、 11の場合は、右側にある「︙」(縦三点リーダー)をクリックし、「アンインストール」を押します。 10の場合は、「アンインストール」ボタンを押します。
8 の場合は、PRS Proを選んでEnterキーを押すか、マウスでダブルクリックします。または、PRS Proを選んで右クリックする(アプリケーションキーを押す)と「アンインストール(U)」と表示されるので、それを実行します。
3.「質問」画面が表示されます。
「PRS Proをアンインストールしてから、再度インストールを行う場合には、CDキーが必要になります。またドキュメントトーカを個別にインストールされているお客様は、大変お手数ですが、PRS Proをアンインストールした後に、ドキュメントトーカのアンインストールと再インストールを行ってください。「PLEXTALK Recording Software Pro」とその全てのコンポーネントを完全に削除しますか?」
という文章が表示されます。この内容を確認し、アンインストールを実行する場合には「はい」ボタンを押します。
4.アンインストールが始まります。
5.「アンインストールの完了」画面が表示されるので「完了」ボタン を押します。以上でアンインストールは完了です。
DAISY図書を製作する一般的な流れを説明します。
1.新規プロジェクトの作成
ワープロで新しい文書を作成するのと同じです。まず新しいDAISYプロジェクトを作成して、その中に本を製作していきます。
2.書誌情報の記述
タイトル名、著書名などの書誌情報を入力します。新規プロジェクトの作成後に入力すると、入力し忘れを防ぐことができます。
3.見出しの作成
あらかじめ見出しを作成し、そこに音声を録音します。録音を先にしてから見出しを作成することもできます。
4.音声の録音
大別して2つの録音方法があります。1つは本製品で直接録音を行う方法です。
もう1つは、録音は別の録音機やソフトウェアで行い、音声ファイルをインポート機能により取り込むという方法です。
5.編集
DAISY図書の構造をチェックし、見出しを挿入したり、レベルやページなどを設定します。
6.ビルドブック
編集が完成したら、DAISY2.02規格に準拠した図書を出力する「ビルドブック」と呼ばれる処理を実行します。
7.CDへの書込み
配布用として、CDに書込みを行います。
本章では、プロジェクトを作成する、または編集を行うプロジェクトを開く方法を説明します。本章以降において、キーボードによる操作をメインに説明します。また、音声ガイドに関する説明もありますので、スピーカーまたはヘッドホンから音声が聞こえるように音量を調整してください。(もし、音声ガイドが「オフ」に設定されていたら、音声ガイドを聴くことができません。その場合は、「6.4.1 音声ガイドのオン・オフ」を参照して、音声ガイドを「オン」にしてください。)
1.スタートメニューから「プログラム」、「PLEXTALK Recording Software」、「PLEXTALK Recording Software」を選択してEnterキーを押すか、あるいはデスクトップ上の「PLEXTALK Recording Software」というショートカットをダブルクリックして実行します。
2.本製品が起動して、「初期動作選択」画面が表示されます。
初期動作は、「開く」、「作る」、「DAISYインポート」の3つから選択できます。
・既存の図書を編集する場合には「開く」を選択します。
・新規に図書を作成する場合には「作る」を選択します。
・CD上の図書をハードディスクに取り込んで編集する場合には「DAISYインポート」を選択します。
上下矢印キーで、以上の3つの選択肢のいずれかを選び、Enterキーを押します。以下では、Enterキーを押した後の操作を簡潔に説明します。
<ポイント>「初期動作選択」画面が表示された際、Escキーを押すと、プロジェクトが何も開かれていない状態で起動します。
3.手順2で「開く」を選択してEnterキーを押した場合、「ファイルを開く」という画面が表示されます。編集したいDAISY図書が保存されているフォルダ(プロジェクトフォルダ)を開き、その中のNcc.imdnファイルを指定して、開くボタンを押します。すると、DAISY図書が読み込まれます。
<ポイント> 詳しい説明は「5章2 ハードディスクなどの既存の図書を開く」を参照してください。
4.手順2で「作る」を選択してEnterキーを押した場合、使用する録音音声フォーマットを選択する画面が表示されます。上下矢印キーで録音音声フォーマットを選択し、OKボタンを押します。「プロジェクトフォルダ名の入力」という画面が表示されますので、プロジェクトを保存する場所を選択した後、ファイル名の欄に、プロジェクトの名前を入力して「保存」ボタンを押します。確認の画面が表示されますので、OKボタンを押すと、保存する場所の直下にプロジェクト名が付いたフォルダが作成され、書誌情報設定画面が表示されます。これから作成するDAISY図書の情報を入力します。書誌情報は後からでも入力できます。
<ポイント> 詳しい説明は「5章3 新しい図書を作る」を参照してください。
5.手順2で「DAISYインポート」を選択してEnterキーを押した場合、最初に「ファイルを開く」という画面が表示されます。インポートしたい(取り込みたい)図書の「ncc.html」または「ncc.htm」を指定し、「開く」ボタンを押します。次に「プロジェクトフォルダ名の入力」という画面が表示されますので、保存する場所を選択した後、ファイル名の欄に、新しいプロジェクトの名前を、半角英数文字または半角アンダーバーを使って63文字以内で入力し、保存ボタンを押します。確認の画面が表示されますので、OKボタンを押します。すると、保存する場所の直下にプロジェクト名が付いたフォルダが作成され、自動的にインポートが始まります。DAISYインポート処理が完了すると、自動的にプロジェクトが開かれます。
(注意) DAISYインポートで読み込む図書の音声フォーマットが、本製品で取り扱うことのできる10種類の音声フォーマットとは異なる場合、プロジェクトフォルダ名の入力画面の前に録音音声フォーマット設定画面が表示されますので、そこで音声フォーマットを指定してください。
<ポイント> プロジェクトの名前に、半角スペースや日本語は使用できません。
<ポイント> ここで「DAISYインポート」を行うと、音声フォーマット変換、自動ページ変換機能が省略されます。これらの機能が必要な場合は、新しい図書を作った後で、「ツール」メニューから「DAISYインポート」を選んで実行してください。
<ポイント> 「DAISYインポート」に関する詳しい説明は「12章1 DAISYインポート」を参照してください。
ハードディスク上またはPCカード上にある既存図書のプロジェクトを開く方法を説明します。この方法で、弊社製品PTR1, PTR2, PTR3, PTP1, DR-1などで製作されたDAISY図書を開くことができます。
プロジェクトを開くには、プロジェクトファイル(ncc.imdn)を指定して、プロジェクトを開きます。以下で具体的に説明します。
1.本製品を起動します。すると「初期動作選択」画面が表示されるので、「開く」を選択してEnterキーまたは「OK」ボタンを押します。「ファイルを開く」画面が起動します。もし、「初期動作選択」画面を閉じてしまった場合は、Ctrl+Oキーを押します。または「ファイル」メニューから「開く」を選択してEnterキーを押します。
2.「ファイルを開く」画面に、編集したいプロジェクトが表示されている場合は、Enterキーを押してください。別のプロジェクトが表示されている場合は、編集したいプロジェクトのプロジェクトファイルを選択して開く、という操作を行わなければなりません。順を追って、説明します。
今、「DaisyContents」というフォルダがあり、その下に「MyBook01」と「MyBook02」というフォルダがあるものとします。最初に「MyBook01」が選択されており、そこから「MyBook02」を開くことにします。まず、Tabキーを押して「ファイルの場所」の次の項目を選択します。「次の項目」とは、画面上では「ファイルの場所」の下にある、ファイルやフォルダを表示する箇所のことです。
3.「Back Space」キーを1回押します。すると、上の階層のフォルダである「DaisyContents」に移動することができます。「DaisyContents」内のフォルダである「MyBook01」と「MyBook02」が画面に表示されます。
4.上下矢印キーで「MyBook02」を選択します。以下のような画面になります。
5.Enterキーを押します。以下のように、「MyBook02」フォルダ内のncc.imdnファイルが表示されます。
6.Tabを何回か押して「開く」ボタンを選択し、Enterキーを押します。すると、既存の図書である「MyBook02」を開くことができます。
<ポイント> 「ファイルの場所」の下にある、ファイルやフォルダを表示する箇所では、一般的に、上下矢印キーで同じ階層のフォルダを選択することができ、Enterキーで下の階層に移動することができます。また、上の階層に移動するにはBack Spaceキーを押します。
ここでは新規に図書を作成する方法を説明します。
1.本製品を起動します。すると初期動作選択画面が表示されるので、上下矢印キーで「作る」を選択してEnterキーまたは「OK」ボタンを押します。「録音音声フォーマット設定」画面が起動します。もし、「初期動作選択」画面を閉じてしまった場合は、Ctrl+Nキーを押します。または「ファイル」メニューから「新規作成」を選択してEnterキーを押します。
2.上下矢印キーで、音声フォーマットを選択します。新しいプロジェクト内で録音を行うと、この音質で録音されます。選択肢は以下の10種類です。
①PCM 44.1kHz Stereo, ②PCM 44.1kHz Mono, ③PCM 22.05kHz Mono, ④MP3 256kbps Stereo, ⑤MP3 128kbps Stereo, ⑥MP3 64kbps Mono, ⑦MP3 48kbps Mono, ⑧MP3 32kbps Mono, ⑨MP3 24kbps Mono, ⑩MP3 16kbps Mono
これらの選択肢は、上から音質の良い順番に並んでいます。音質の良いものほど、ハードディスクの容量を、より多く使います。ハードディスクの容量が十分にある場合は、PCMで録音・編集を行うと良い音質を維持できます。また、CDに書き込む前に、MP3に変換して出力すると、配布するデータの容量を小さくすることができます。初期設定値は「PCM 22.05kHz Mono」です。
<ポイント>ここで設定した音質は、後から変更することはできません。ただし、音声エクスポート機能を利用すれば、音声フォーマットを変更できます。詳しくは「12章5 音声エクスポート」を参照してください。
3.音声フォーマットを選択したら、Enterキーを押します。すると、「プロジェクトフォルダ名の入力」画面が表示されます。
4.まず、プロジェクトを保存する場所(フォルダ)を選択します。「保存する場所」の下の欄で、Back Spaceキー、上下矢印キー、Enterキーを使ってフォルダを選択します。フォルダを探す方法は、「5章2 ハードディスクなどの既存の図書を開く」を参照してください。
5.次にTabキーで「ファイル名」の欄に移動し、そこにプロジェクト名を入力します。半角英数文字または半角アンダーバーを使用して63文字以内で指定します。半角スペースや日本語は使用できません。(上の画像の例では「MyBook03」と入力されています。)
6.プロジェクト名を入力し終わったら、Enterキーまたは「保存」ボタンを押します。確認の画面が表示されるので、Enterキーまたは「OK」ボタンを押します。すると、選択した場所の直下に、プロジェクト名と同じ名前のフォルダが自動的に作成されます。
7.書誌情報設定画面が表示されます。情報を入力し、最後にEnterキーを押します。
新しいプロジェクトが表示されます。書誌情報の詳細は次節を参照してください。
<ポイント> 各音質とCDメディアへの記録時間については、付録「5.各音質のCD1枚に記録できる時間の目安と主な用途」を参照してください。
<ポイント> MP3に変換して出力する方法は、「12章5 音声エクスポート」を参照してください。
書誌情報とは、原本や、DAISY版作成に関わった人々についての情報です。プロジェクトの作成・編集中であれば、いつでも入力することが可能です。編集時に入力する場合は、「オプション」メニューから「書誌情報設定」を選択しEnterキーを押し、表示された書誌情報設定画面に情報を入力してください。入力する項目を以下で説明します。
①タイトル
図書のタイトル名を入力します。 デフォルトは「タイトル」です。必須です。
②著者
図書の著者名を入力します。必須です。
③原本発行者
原本を発行した出版者または団体名を入力します。
④原本発行年月日
原本を発行した年月日を入力します。半角数字以外は入力できません。年を表す4桁の数字、月を表す2桁の数字、日を表す2桁の数字を連続して入力します。たとえば、2012年1月1日の場合は、「20120101」と記入します。
⑤ISBN
原本のISBN番号を入力します。
⑥識別名
団体・組織内での識別名を入力します。未入力の場合、本製品は自動的に時間情報を出力します。必須です。
⑦言語
使用言語を選択します。デフォルトは「日本語」です。必須です。
⑧文字コードセット
文字コードセットを入力します。必須です。「Shift_JIS」または「iso-8859-1」を選択するか、あるいは任意の文字を入力できます。デフォルトは「Shift_JIS」です。日本語を使用した場合には、必ず「Shift_JIS」を選択してください。
⑨DAISY発行者
DAISY図書を製作した団体名を入力します。必須です。
⑩DAISY発行年月日
DAISY図書を発行した年月日を入力します。半角数字以外は入力できません。年を表す4桁の数字、月を表す2桁の数字、日を表す2桁の数字を連続して入力します。たとえば、2012年1月1日の場合は、「20120101」と記入します。必須です。
⑪音訳者
音訳者名を入力します。
⑫編集者
DAISY編集者名を入力します。
⑬ジャンルとスキーム
図書のジャンルとスキーム(ジャンルに関する記述を定義するもの)を入力します。
<ポイント> プロジェクト作成時に全てを入力する必要はありません。後からいつでも入力できます。
(注意) 本製品のバージョン2.04.00.00以前のバージョンおよびPTR1、PTR2、DR-1と、本製品の新しいバージョンとの間で相互に録音・編集を行うと、③原本発行者、④原本発行年月日、⑩DAISY発行年月日は空白になる場合がありますので、ご注意ください。
1.AltキーとF4キーを同時に押します。または「ファイル」メニューから「終了」を選択します。
2.確認の画面が表示されますので、Enterキーを押します。終了を中止する場合はEscキーを押します。
<ポイント>
本製品には「保存ボタン」または「上書き保存ボタン」はありません。作成または編集した内容は自動的に保存されます。
この章では、プロジェクトの編集の前に知っておきたいことを説明します。
本製品のメイン画面は、大きく上半分にセクションリスト、下半分にフレーズリストがあり、上部・中央部・下部にそれぞれツールバーがあります。また、画面右端には音量をモニタする表示があります。
1.メニューバー
画面上部のメニューバーには7つの項目があります。左から順に、「ファイル」、「編集」、「移動検索」、「コントロール」、「ツール」、「オプション」、「ヘルプ」です。メニューバーのキーボードによる操作方法は、Windowsに準拠しています。
メニューバーの内容は、付録「1.メインメニュー一覧」を参照ください。
2.上部のツールバー
メニューバーのすぐ下に、13個のボタンが並んだ ツールバーがあります。比較的よく使用する機能がここにまとまっています。
左から順に、「新規作成」、「開く」、「切り取り」、「コピー」、「貼り付け」、「元に戻す」、「録音設定」、「ビルドブック」、「CD書込み」、「見出し検索」、「書誌情報設定」、「ディスク情報」、「HTMLヘルプ」です。
またマウスポインタをツールバーのアイコン付近に持っていくと、ツールチップでその内容が表示されます。
3.セクションリスト
画面上半分のセクションリストには7つの列があります。左から順に、「セクション(セクション番号)」、「レベル」、「見出し(見出し名)」、「フレーズ(フレーズ数)」、「長さ」、「ページ(ページ数とページの合計数)」、「コメント」です。プロジェクトに含まれる音声データが表示されます。
4.中央のツールバー
セクションリストとフレーズリストの中間に中央のツールバーがあり、8個のボタンが配置されています。編集時によく使用する機能が登録されています。
左から順に、「レベル上げ」、「レベル下げ」、「セクション作成」、「グループ」、「ページ」、「マーク」、「録音方法切替え」、「再生速度切替え」です。
5.フレーズリスト
画面下半分のフレーズリストには9つの列があります。左から順に、「フレーズ(フレーズ番号)」、「長さ」、「ポーズ(ポーズ長)」、「グループ」、「ページ」、「マーク」、「音声ファイル(ファイル名)」、「累計時間」、「コメント」です。上部のセクションリストで選択されているセクションのフレーズ情報が表示されます。
(注意) ポーズ長は、そのフレーズに含まれる無音長と次のフレーズの先頭部分の無音の合計です。
(注意) 累計時間は、テープエクスポートの際に参考となる先頭フレーズ及びマークとマーク間のテープ長さに応じた合計時間です。最新の情報に更新(Ctrl+L)を実行すると累計時間が更新されます。テープエクスポート以外の編集・録音においては必要の無い情報です。
6.下部のツールバー
フレーズリストの下側に、7個のボタンが配置されています。再生と録音を制御するボタンが並んでいます。左から順に、先頭のフレーズへ移動、前のフレーズへ移動、再生、次のフレーズへ移動、最後のフレーズへ移動、停止、録音です。
7.モニタ表示
フレーズリストの右には、プロジェクトの状態に関わる表示が並んでいます。
上から順に、「マイク入力/ライン入力/その他の入力」スライダ、「音声出力」スライダ、セクション番号表示、フレーズ番号表示、状態表示、録音音声フォーマット表示、録音済みフォーマット表示です。「マイク入力/ライン入力/その他の入力」スライダは録音音量を、「音声出力」スライダは再生音量を調整するものです。「録音音声フォーマット」は、プロジェクト作成時に設定した録音フォーマットを表します。実際に録音すると、その音質で記録されます。「録音済みフォーマット」は、現在選択している音声ファイルのフォーマットを表します。
画面の一番右側には、録音・再生レベルが表示されます。
本製品に同梱されている音声合成エンジンは、マイクロソフト社のSAPI4.0に準拠したクリエートシステム開発株式会社製のドキュメントトーカです。
<ポイント1>
「オプション」メニューの「音声ガイド設定」で、音声ガイドの「あり」/「なし」を切り替えることができます。
<ポイント2>
他のスクリーンリーダーソフトが起動している状態で、本製品の音声ガイド機能を有効にすると、音声ガイドが二重に再生され、聞き取りづらい場合があります。その場合は他のスクリーンリーダーソフトを停止または終了してください。
本製品では、全ての機能をキーボードで操作できます。 Windowsの標準的な操作方法に対応しており、例えばコピーはCtrl+Cキー、切り取りはCtrl+Xキー、貼り付けはCtrl+Vキーで実行できます。本節では、主な操作方法を説明します。 これ以外のキーボード操作については、付録「2.ショートカットキー一覧」を参照してください。
1.Tabキー
Tabキーは画面上での項目の切り換えに使用します。 メイン画面上ではセクションリストとフレーズリストを切り換えます。 音声ガイド機能が有効の場合、切り替えるたびに「セクション選択」「フレーズ選択」という音声ガイドがあります。「ツール」メニューなどから表示される設定画面上では、TabキーまたはShift+Tabキーにより、設定項目やボタンを切り換えることができます。Shift+Tabキーを押したときは、Tabキーを押したときの順番とは反対の順番に進みます。
2.矢印キー
セクションリスト上で、上矢印キーを押すと前のセクションに移動し、下矢印キーを押すと次のセクションに移動します。フレーズリストでも同様です。また、セクションリスト上で左右矢印キーを押すと、現在選択しているセクションの第1フレーズを再生し、フレーズリスト上で左右矢印キーを押すと、現在選択しているフレーズを再生します。設定画面上では、Tabキーで選択した項目が、複数の選択肢から選ぶような場合、矢印キーで選択肢を変更することができます。
3.F12キーまたはF9キー
F12キーまたはF9キーを押すと、以下のような情報を音声ガイドします。なお、F12キーとF9キーは全く同じ役割を持ちます。
①セクションリストを選択している場合に押すと、選択しているセクションに関する情報を、次の順番で音声ガイドします。
選択数(複数選択時)/セクション番号/見出し/レベル/フレーズ数/長さ/ページ情報(ページがある場合)/コメント(コメントがある場合)
②フレーズリストを選択している場合に押すと、選択しているフレーズに関する情報を、次の順番で音声ガイドします。
選択数(複数選択時)/フレーズ番号/属性(グループ、ページ、マーク)/長さ/ポーズ時間/音声ファイル名/累計時間(記述がある場合)
③各種設定画面上で押すと、設定画面の名前と、選択されている項目名を音声ガイドします。
④DAISYインポートや音声エクスポートなど何か処理が行われている場面で押すと、進捗状況をパーセントで音声ガイドします。
4.Shift + F1キー
メイン画面上でShift+F1キーを押すと、録音・再生レベルや、プロジェクトの状態に関する情報を、次の順番で音声ガイドします。
入力音量(ライン、マイク、その他)/音声出力音量/セクション番号/総セクション数/フレーズ番号/総フレーズ数(各セクション内の総フレーズ数)/録音音声フォーマット/録音済みフォーマット
5.Altキー
Altキーは、標準的なWindowsの使用方法と同じです。メイン画面上でAltキーを押すと、メニューバーにフォーカスが移り、左右矢印キーでメニュー項目を選択し、下矢印キーでドロップダウンメニューに入ります。そこで上下矢印キーで機能を選択します。もう一度Altキーを押すと、ドロップダウンメニューを抜けて、元の状態に戻ります。メニュー一覧は、付録「1.メインメニュー一覧」を参照してください。
6.Ctrlキー
Ctrlキーを押すと、現在再生中の音声ガイドをキャンセルすることができます。
本節では主な設定を説明します。これらの設定は、プロジェクト作成前に行っておくと便利ですが、後から設定することも可能です。
編集中の音声ガイドをオン・オフすることができます。また、録音中に音声ガイドを拾わないように、録音中の音声ガイドのみをオフにすることもできます。以下のように設定します。
1.「オプション」メニューから「音声ガイド設定」を選択します。「音声ガイド設定」画面が表示されます。
2.まず、「編集中の音声ガイド」を「あり」または「なし」に設定します。「なし」に設定すると、次の「録音中の音声ガイド」も自動的に「なし」に設定されます。
次に「録音中の音声ガイド」を「あり」または「なし」に設定します。
3.Enterキーを押すか、「OK」ボタンを押すと設定が完了します。
音声合成エンジンを、別のものに変更し、高さ(ピッチ)や速さ(スピード)、音量(ボリューム)を変更する方法を以下に示します。
(注意) 本ソフトウェアに付属するクリエートシステム開発株式会社製ドキュメントトーカ以外の音声合成エンジンでは正しく動作しない場合があります。
1.「オプション」メニューから「音声合成エンジン選択設定」を選択します。
2.音声合成エンジンの選択画面が表示されますので、上下矢印キーで音声合成エンジンを選択します。
3.Tabキーを押すと、音声ガイドの高さ(ピッチ)設定に移ります。左右矢印キーで高さを調整することができます。(上下矢印キーでも調整することができます。)
4.Tabキーを押すと、音声ガイドの速さ(スピード)設定に移ります。左右矢印キーで速さを変更することができます。
5.Tabキーを押すと、音声ガイドの音量(ボリューム)設定に移ります。左右矢印キーで音量を変更することができます。
6.Tabキーを押すと、「デフォルト」ボタンに移ります。ここでスペースキーまたはEnterキーを押すと、高さ・速さ・音量がデフォルト値(初期設定値)に戻ります。
7.Tabキーを押すと、「OK」ボタンに移ります。Enterキーを押す、または「OK」ボタンをクリックすると、設定が完了します。
リストフォントサイズを変更することで、セクションリストとフレーズリストに表示される文字のフォントサイズを調節することができます。また、メッセージフォントサイズを変更することで、メッセージボックス内に表示される文字のフォントサイズを調節することができます。
1.オプションメニューから「リストフォントサイズ」または「メッセージフォントサイズ」を選択し、サブ・メニューの「最大」、「大」、「小」、「最小」からフォントサイズを選択します。なおリストフォントの設定は、Windowsの「画面のプロパティ」のデザインタブの「詳細設定」の「指定する部分」の「アイコン」のフォント設定に従い、最大はフォント×2.5倍、大はフォント×2.0倍、小はフォント×1.5倍、最小はフォント×1.0倍のサイズです。
(注意) 800×600の解像度で、リストフォントサイズで「最大」または「大」を選択された場合、設定ダイアログが画面からはみ出してしまう場合があります。その際は、解像度を1024×768以上にするか、リストフォントサイズで「小」もしくは「最小」を選択してください。
本製品でプロジェクトを新規作成する際に、最初に開かれるフォルダをあらかじめ指定しておくことができます。例えば、Cドライブの「Contents」フォルダを指定しておくと、新規プロジェクト作成時には常に最初に「Contents」フォルダの直下が表示されるので、いつも決められた場所に作成することができます。以下のように設定します。
1.Ctrl+Rキーを押します。または「オプション」メニューから「録音設定」を選択します。
2.録音設定画面が表示されます。最後の項目に「新規作成時に開くフォルダ」がありますので、右側の「...」ボタン(フォルダ選択ボタン)を押して、下記の方法でフォルダを指定します。
3.フォルダ選択ボタンを押すと、「フォルダの参照」画面が表示されます。
4.Tabキーを数回押して、「フォルダ選択・・・」という音声ガイドがしたら、上下矢印キーを使用して、フォルダを選択します。現在のフォルダにサブフォルダがある場合、右矢印キーでサブフォルダを展開させ、上下矢印キーでサブフォルダを選択します。左矢印キーを押すと、展開したサブフォルダを折りたたんだり、上の階層に移動したりすることができます。フォルダを指定したらEnterキーを押して決定します。
5.録音設定画面に自動的に戻り、「OK」ボタンが選択された状態になりますので、そのままEnterキーを押すと録音設定が終了します。
<ポイント1>
手順2で、フォルダ選択ボタンを押さずに、フォルダのパス名をキーボードから入力してEnterキーを押すと、最初に開かれるフォルダを設定することができます。
<ポイント2>
手順4で選択したフォルダの下に新しいフォルダを作成し、そのフォルダを最初に開かれるフォルダに設定する場合は、フォルダを選択した後、Tabキーを数回押して「新しいフォルダの作成」ボタンを選択してEnterキーを押します。その後でフォルダ名を入力し、Enterキーを押すと、新しいフォルダが作られます。
CD書込みに使用するドライブと、書込み方法を選択する手順を説明します。
1.Ctrl+Dキーを押します。または「オプション」メニューから「CD-Rドライブ設定」を選択します。
(注意) 画面の「使用ドライブ」に表示されるドライブ名は、ひとつの例です。実際には、利用されているCDドライブの名前が表示されます。
2.CD-Rドライブ設定画面が表示されます。まず上下矢印キーで、使用するCD-R/RWドライブを選択します。
3.次にTabキーを押し、「一時イメージの作成」という項目に移ります。上下矢印キーで「あり」に指定すると、一旦CDに書込むためのイメージをソフトウェアインストール領域内に作成してから、CDに書込みを行います。「なし(オンザフライ)」に指定すると、一時イメージを作成せずに、直接CDに書込みを行います。
4.Enterキーを押すと、設定が完了します。
<ポイント> 一時イメージの作成を行うと、CD書込み時の安全性は高くなりますが、書込みに要する時間は長くなります。
この章では、本製品で録音を行うための方法について説明します。
ここでは、「録音用デバイスの選択」と「選択中録音コントロールの再生ミュート」を「録音ボリュームコントロール」と呼びます。
(注意) 一部のサウンドカードでは、本製品上からのボリュームコントロール制御ができない場合があります。
録音用デバイスとして、「ライン」か「マイク」を指定できます。カセットデッキやCDプレーヤなどの外部機器からの出力を録音したい場合は、「ライン」を選択し、パソコンのサウンドカードのライン入力端子に、外部機器からの出力を接続します。外付けマイクを使用して録音を行いたい場合は、「マイク」を選択し、サウンドカードのマイク入力端子に外付けマイクを接続します。
録音用デバイスの選択は、次のように行います。
1.「コントロール」メニューから「録音ボリュームコントロールの選択」を選びます。
2.右矢印キーを押すと、サブメニューが表示されます。
3.上下矢印キーで「ライン」または「マイク」を選択し、Enterキーを押します。
(注意)録音ボリュームコントロールが、「ライン」と「マイク」以外に設定されている場合の録音デバイス表示は、「その他入力」になります。
(注意)利用されているサウンドデバイスによっては、この設定が無効となることがあります。その場合には、Windows標準の録音デバイスコントロール上で設定するか、USBサウンドデバイス側で設定してください。
パソコンにスピーカーを接続している場合、スピーカーから音が出ないように設定することができます。マイク録音中にハウリングが生じた場合は、スピーカーから音を出さないようにすると、ハウリングを防ぐことができます。
次のように設定します。
1.「コントロール」メニューから「選択中録音コントロールの再生ミュート」を選びます。
2.右矢印キーを押すと、サブメニューが表示されます。
3.上下矢印キーで「オン」または「オフ」を選択し、Enterキーを押します。 「オン」を選択すると、スピーカーから音が出ないようになります。
<ポイント> ヘッドホンを接続している場合、再生ミュートの「オン」/「オフ」に関係なく、ヘッドホンからは常に録音音声が聞こえます。
(注意)利用されているサウンドデバイスによっては、この設定が無効となることがあります。その場合には、Windows標準の録音デバイスコントロール上で設定するか、USBサウンドデバイス側で設定してください。
録音の前あるいは後に、ハードディスクの情報を確認することができます。確認できる情報は、「録音音声フォーマット」、「現録音時間」、「録音容量」、「ドライブの残り時間」、「ドライブの残り容量」です。ディスク情報の確認は、次のように行います。
1.Ctrl+Sキーを押します。または「ツール」メニューから「ディスク情報」を選択してEnterキーを押します。ディスク情報画面が表示されます。
2.ディスク情報画面が表示された直後、音声ガイドがすべての項目を読み上げます。再度音声ガイドで確認したい場合には、F12キーまたはF9キーを押します。Tabキーで、次の項目に移動することができます。
3.Enterキーを押すと、ディスク情報画面が終了します。
以下のような録音に関する設定を行うことができます。
・「フレーズポーズ時間」
・「ノイズレベル」
・「録音開始タイミング」
・「セクションポーズ時間」
・「音声ファイル分割」
・「自動録音停止」
・「録音速度」
・「DCオフセットカット」
・「MP3音質」
・「サウンドブースト」
・「新規作成時に開くフォルダ」
録音設定画面の起動は、次のように行います。
1.Ctrl+Rキーを押します。または「オプション」メニューから「録音設定」を選択してEnterキーを押します。
2.録音設定画面が表示されますので、各設定値を変更します。上下矢印キーで設定値を変更し、Tabキーで次の項目に移動します。
3.Enterキーを押すと、変更内容が保存され、録音設定画面が閉じます。Escキーを押すと、変更内容が保存されずに、録音設定画面が閉じます。
以下で各設定項目の内容を説明します。
●フレーズポーズ時間
「フレーズポーズ時間」とは、フレーズが切れる無音時間のことです。フレーズの切れ具合を変更したい場合に調節します。「0.1秒」から「1.0秒」まで0.1秒単位で設定でき、初期設定値は「0.4秒」です。フレーズポーズ時間が短いほどフレーズが切れやすくなります。
●ノイズレベル
「ノイズレベル」とは、バックグラウンドノイズの大きさのことです。フレーズが切れない場合に調節します。設定値には-20dBから-40dBまで2dB単位で計11種類があります。初期設定値は「標準(-28dB)」です。バックグラウンドノイズが大きく、フレーズが切れない場合には「高い(-20dB)」に設定します。またバックグラウンドノイズの影響が全くない環境で使用する場合には「低い(-40dB)」に設定します。
●録音開始タイミング
何をきっかけに録音を開始するかを選択することができます。選択肢には、「音声検知時」と「録音キー操作時」の二つがあります。「音声検知時」を選択すると、音声を検知したときに録音が始まります。この場合、最初に無音が続くと、その無音部分は録音されません。「録音キー操作時」を選択した場合は、録音キーを押した時点で、すぐに録音が開始されます。初期設定値は「音声検知時」です。
●セクションポーズ時間
「セクションポーズ時間」は、カセットテープからの録音時などに、無音の長さによって、セクションを自動的に更新して録音を行いたい場合に使用します。設定値は「なし」、「1秒」、「2秒」、「3秒」、「4秒」、「5秒」の中から選択できます。録音中にここで設定した長さの無音が検知されると、自動的にセクションが更新され、次の新しいセクションに録音を行ないます。なお設定値を「なし」に指定した場合、この設定は無効になります。初期設定値は「なし」です。
(注意) この設定は上書き録音時のみ有効です。
●音声ファイル分割
「音声ファイル分割」とは、セクションが更新される度に、音声ファイルも自動的に更新するかどうかの設定です。通常の場合は「あり」でご使用ください。講演や会議録音などのシーンで、音声レベルが低く無音と判定されてしまった部分も音声データとして残しておきたい場合などに、この設定を「なし」に指定します。初期設定値は「あり」です。
●自動録音停止機能
「自動録音停止機能」とは、録音中に無音が続いた場合に自動的に録音を停止する機能です。カセットテープからの録音時などに便利です。設定値は「なし」、「10秒」、「20秒」、「30秒」、「1分」、「2分」、「3分」、「4分」、「5分」の中から選択できます。初期設定値は「なし」です。
●録音速度
「1倍速」または「2倍速」から選択します。通常の録音の場合は「1倍速」を選択します。初期設定値は「1倍速」です。2倍速を選択した場合は、例えばカセットプレーヤを2倍速で再生し、本製品で「2倍速」で録音します。それを再生すると、等速(1倍速)で再生することができます。
●DCオフセットカット
サウンドカードの性能に依存しますが、音声信号に直流(DC)電圧ノイズがのると、フレーズ検知動作に悪影響を及ぼす場合があります。フレーズが全く切れない場合には、DCオフセットカットを「あり」に設定します。初期設定値は「あり」です。
●MP3音質
MP3形式で録音または音声エクスポートする際の音質を「音質優先」と「標準」と「速度優先」の3つの中から選択できます。「音質優先」を選択すると、音声エクスポートに要する時間やCPUへの負荷がかかりますが、音質が良くなります。「速度優先」を選択すると、音質は多少悪くなりますが、音声エクスポートに要する時間が短縮され、CPUへの負荷が軽減されます。「標準」 は「音質優先」と「速度優先」の中間の音質です。
●サウンドブースト
入力される録音音量を、指定したデシベル分大きくする機能です。使用されているサウンドデバイスの入力音量が上がらない場合に使用してください。ただし、サウンドブースト機能を使用した場合、ノイズも増幅してしまう場合がありますので、ノイズが大きい時はサウンドブーストを「なし」に設定してください。
●新規作成時に開くフォルダ
ここではプロジェクトを新規作成する際に、最初に開くフォルダ位置を指定します。録音図書プロジェクトを保存するためのフォルダを作成して指定しておくと便利です。テキストボックス内に直接フォルダ名をフルパスで記述するか、フォルダ選択ボタンから、フォルダを選択して指定します。詳細は「6.4.4 新規プロジェクト作成時に開くフォルダ」を参照してください。
<ポイント> 「フルパス」とは、ドライブ名とフォルダ名を階層順に記述したものです。例えばCドライブの直下に「PRS」というフォルダを作り、その下に「DaisyContents」というフォルダを作った場合、「DaisyContents」のフルパスは「C:\PRS\DaisyContents」となります。
本製品には、「上書き録音」と「パンチイン録音」と呼ばれる2つの録音モードをがあります。
録音モードの変更は、次のように行います。
1.F7キーを押します。または「コントロール」メニューから録音方法を選択し、Enterキーを押します。現在の録音方法が「上書き」であれば「パンチイン」に、現在の録音方法が「パンチイン」であれば「上書き」に切り替わります。
上書き録音とは、現在選択しているフレーズから録音を始める方法です。既に録音されているフレーズを選択してから録音を開始すると、そのセクション内で、選択したフレーズ以降のフレーズを上書きして録音します。次のセクション以降は上書きされずに残ります。また、新規録音を行う場合は、上書き録音の設定で行ってください。
上書き録音は以下のように行います。
1.F7キーを押し、録音方法を「上書き録音」にします。
2.上書き録音を開始したい箇所のセクションとフレーズを選択します。セクションリストから該当するセクションを選択し、次にフレーズリストから録音を開始する箇所を選択します。
3.F8キーまたは画面の一番下の録音ボタンを押します。録音準備状態になります。ここで録音音量を調整します。音量を調整すると、音声ガイドが「大きい」、「良い」、「小さい」のいずれかをガイドしますので、ガイドを聞きながら適切な音量を探すことができます。
4.録音レベルが調整できたら、もう一度F8キーまたは録音ボタンを押します。すると録音が始まります。
5.録音を停止するにはSpaceキーまたは停止ボタンを押します。または「コントロール」メニューから「停止」を選択してEnterキーを押します。
<ポイント> F8キーまたは録音ボタンを押す代わりに、「コントロール」メニューから「録音」を選択してEnterキーを押すと同じ動作になります。また、「コントロール」メニューから「停止」を選択してEnterキーを押すと、録音を停止することができます。
<ポイント> Shiftキーを押しながらF8キーを押すと、テスト録音を省略してすぐに録音を開始できます。
<ポイント> 「録音開始タイミング」が「音声検知時」に設定されている場合、録音開始後、音声が入力されるまでポーズ状態で待機し、実際に音声が入力されたところで録音が始まります。
<ポイント> 録音中にセクションを更新するにはInsertキーを押します。(パンチイン録音では機能しません。)
パンチイン録音とは次のような録音モードです。
・選択したフレーズの前に音声を挿入して録音することができます。(以下、「挿入録音」と呼びます。)
・連続したフレーズを範囲指定して、その部分との差し替えとなる音声を録音することができます。(以下、「差し替え録音」と呼びます。)
以下のように操作します。
1.F7キーを押して録音方法が「パンチイン録音」に設定されていることを確認します。
2.挿入録音の場合は、挿入したい箇所のフレーズを選択します。選択したフレーズの前に録音が挿入されます。差し替え録音の場合は、不要な範囲の先頭のフレーズを選択します。
3. F8キーまたは画面の一番下の録音ボタンを押します。削除する範囲を選択する画面が表示されます。挿入録音の場合は、削除範囲を「なし」に指定します。差し替え録音の場合は、矢印キーを使用して削除範囲の最後のフレーズを指定します。
<ポイント> 削除範囲を変更すると、そのフレーズを再生します。
<ポイント> 選択しているフレーズを再生するにはF5キーを押します。また削除範囲全体の内容を再生するには、Shift+F5キーを押します。
4.削除範囲を指定した後、Enterキーまたは「OK」ボタンを押します。 録音準備状態になります。ここで録音音量を調整します。
5.録音レベルが調整できたら、F8キーまたは録音ボタンを押します。すると録音が始まります。
6.録音を停止するにはSpaceキーまたは停止ボタンを押します。または「コントロール」メニューから「停止」を選択してEnterキーを押します。
<ポイント> 「録音開始タイミング」が「音声検知時」に設定されている場合、録音開始後、音声が入力されるまでポーズ状態で待機し、実際に音声が入力されたところで録音が始まります。
(注意) パンチイン録音の場合、録音中にセクションを更新することはできません。
録音の際に重要な点は、録音音量が大きすぎたり、小さすぎたりしないことです。大きすぎる場合、クリッピング(音割れ)によるノイズが発生し、耳障りな音となって聴こえてしまいます。逆に小さすぎる場合は聴き取りづらくなるとともに、再生音量を上げて聴いたときにバックグラウンドノイズが目立つようになります。また、どちらの場合もフレーズ検出がうまく機能しません。そのため、大きすぎず小さすぎずの中間的な録音音量に調整する必要があります。
録音音量の調整は、録音準備状態の時に、次のように操作します。
1.F8キーまたは録音ボタンを押して、録音準備状態にします。
2.マイク録音の場合は、マイクに向かって何かを喋ります。ライン録音の場合は録音元の音源を少し再生します。それに対して、本製品が「大きい」「良い」「小さい」という3種類の音声をガイドします。
3.「小さい」という音声ガイドの場合は、F4キーを押す、または「コントロール」メニューから「入力音量上げ」を選択しEnterキーを押します。すると録音ボリュームが上がります。 「大きい」という音声ガイドの場合は、Shift+F4キーを押す、または「コントロール」メニューから「入力音量下げ」を選択しEnterキーを押します。すると録音ボリュームが下がります。
<ポイント> 「大きい」はフレーズ音声のピーク値が-3dB以上の場合、「良い」はピーク値が-12dBか-3dBまでの場合、「小さい」はピーク値が-12dB未満の場合です。
<ポイント> 画面右端のレベルモニタを見て調整する場合には、ピーク値が-10dB前後になるようにします。
4.フレーズ検出が正しく機能するかどうかを、次のようにしてチェックします。
マイク録音の場合は、短めの文章を間隔をあけて読み上げたときに、フレーズ分割数が更新されることを確認します。モニタ表示画面の状態表示の「TEST」という文字の右側に、フレーズ分割数が表示されます。F12キーまたはF9キーを押すと、フレーズ分割数を音声ガイドします。
フレーズがうまく分割されない場合は、録音音量を調整してください。または「7章3 録音設定」を参照し、設定値を変更してください。
この章では、再生および検索について説明します。
セクションまたはフレーズの再生・停止は次のように行います。
1.Tabキーを押すたびに「セクション選択」、「フレーズ選択」という音声ガイドがありますので、まずセクションリストを選択します。
2.上下矢印キーを使って再生したいセクションを選択します。選択されたセクションの最初のフレーズが自動的に再生されます。ここでF5キーまたは再生ボタンを押すと、選択されたセクションの最初から連続的に再生されます。
3.特定のフレーズから再生する場合、まずTabキーを押してフレーズリストを選択します。
4.上下矢印キーを使って再生したいフレーズを選択します。選択されたフレーズが自動的に再生されます。ここでF5キーまたは再生ボタンを押すと、そのフレーズ以降が連続的に再生されます。
5.再生を停止するには、スペースキーまたは停止ボタンを押します。
<ポイント> Homeキーで先頭へ、Endキーで最後へ移動することができます。
<ポイント> F5キーまたは再生ボタンを押す代わりに、「コントロール」メニューから「連続再生」を選択しEnterキーを押すと、連続再生が始まります。また、スペースキーまたは停止ボタンを押す代わりに、「コントロール」メニューから「停止」を選択しEnterキーを押すと、再生が停止します。
再生速度は0.75倍速、等速、1.5倍速、2倍速、3倍速の5段階で変更することができます。再生速度の調節は、次のように行います。
1.再生速度を上げるには、F6キーを押します。または「コントロール」メニューから「再生速度上げ」を選択してEnterキーを押します。
2.再生速度を下げるには、Shift+F6キーを押します。または「コントロール」メニューから「再生速度下げ」を選択してEnterキーを押します。
再生音量の調節は、次のように行います。
1.再生音量を上げるには、F3キーを押します。または「コントロール」メニューから「再生音量上げ」を選択してEnterキーを押します。
2.再生音量を下げるには、Shift+F3キーを押します。または「コントロール」メニューから「再生音量下げ」を選択してEnterキーを押します。
情報を知りたいセクションまたはフレーズを選択し、F12キーまたはF9キーを押すと、情報を聴くことができます。
セクションを選択している場合、次の情報が音声ガイドされます。
選択数(複数選択時)/セクション番号/見出し/レベル/フレーズ数/長さ/ページ情報(ページがある場合)/コメント(コメントがある場合)
フレーズを選択している場合、次の情報が音声ガイドされます。
選択数(複数選択時)/フレーズ番号/属性(グループ、ページ、マーク)/長さ/ポーズ時間/音声ファイル名/累計時間(記述がある場合)
各セクションの見出しの文字を、検索することができます。見出し検索は、次のように行います。
1.Ctrl+Fキーを押します。または「移動検索」メニューから「見出し検索」を選択してEnterキーを押します。すると見出し検索画面が表示されます。
2.テキストボックス内に、検索文字を入力し、Enterキーを押します。すると選択位置から後方に検索し、最初に見つかったセクションの先頭フレーズを再生します。
3.続けて同じ文字を検索したい場合には、再びEnterキーを押します。
4.探していたセクションが見つかった場合には、Escキーを押します。またはTabキーを押して、終了ボタンを選び、Enterキーを押します。すると見出し検索画面が閉じ、最後に検索した位置が選択されます。
<ポイント> 指定した文字が、見つからなかった場合には、「該当文字列がありません」というメッセージが表示されます。
前後のページに移動するには、次のようにします。
1.現在のフレーズ位置から次のページへの移動を行なうには、Ctrl+下矢印キーを押します。または「移動検索」メニューから「次のページ」を選択してEnterキーを押します。
2.現在のフレーズ位置から前のページへの移動を行なうには、Ctrl+上矢印キーを押します。または「移動検索」メニューから「前のページ」を選択してEnterキーを押します。
前後のグループに移動するには、次のようにします。
1.現在のフレーズ位置から次のグループへの移動を行なうには、Shift+右矢印キーを押します。または「移動検索」メニューから「次のグループ」を選択してEnterキーを押します。
2.現在のフレーズ位置から前のグループへの移動を行なうには、Shift+左矢印キーを押します。または「移動検索」メニューから「前のグループ」を選択してEnterキーを押します。
前後のマークに移動するには、次のようにします。
1.現在のフレーズ位置から次のマークへの移動を行なうには、Ctrl+右矢印キーを押します。または「移動検索」メニューから「次のマーク」を選択してEnterキーを押します。
2.現在のフレーズ位置から前のマークへの移動を行なうには、Ctrl+左矢印キーを押します。または「移動検索」メニューから「前のマーク」を選択してEnterキーを押します。
前後のイベントに移動するには、次のようにします。
1.現在のフレーズ位置から次のイベントへの移動を行なうには、Shift+Jキーを押します。または「移動検索」メニューから「次のイベント」を選択してEnterキーを押します。
2.現在のフレーズ位置から前のイベントへの移動を行なうには、Shift+Fキーを押します。または「移動検索」メニューから「前のイベント」を選択してEnterキーを押します。
本章では、セクション・フレーズの切り貼りや、ページ・グループの付加などの編集の方法について説明します。
セクションリストあるいはフレーズリスト上では、連続した複数セクションあるいは複数フレーズをまとめて編集することができます。 以下のように行います。
1.選択したい先頭位置を指定します。
2.Shiftキーを押しながら下矢印キーを押すと、複数の範囲が指定できます。押すたびに指定範囲が増えていきます。Shiftキーを押しながらマウスで最後のフレーズを指定することによっても複数の範囲が指定できます。
<ポイント> 選択したい最終位置を指定し、Shiftキーを押しながら上矢印キーを押しても、同様に複数の範囲を指定できます。
<ポイント> 全ての範囲を選択して指定するには、Ctrl+Aキーを押します。または「編集」メニューから「全て選択」 を選択してEnterキーを押します。
(注意) 連続したセクションまたは連続したフレーズしか、複数指定することはできません。離れた複数の塊を同時に指定することはできません。
ここでは、標準的な編集操作についてご説明します。多くの操作は、他のWindowsアプリケーションと共通です。活用しやすいものを以下に示します。
・選択範囲の切り取り・・・Ctrl+Xキーを押します。(または「編集」から「切り取り」)
・選択範囲のコピー・・・Ctrl+Cキーを押します。(または「編集」から「コピー」)
・貼り付け・・・切り取りまたはコピーした内容を、貼り付けたい箇所に移動してからCtrl+Vキーを押します。(または「編集」から「貼り付け」)
・選択範囲の削除・・・Deleteキーを押します。(「編集」から「削除」)
・編集を元に戻す(アンドゥ)・・・Ctrl+Zキーを押します。(または「編集」から「元に戻す」)
ここではセクションの編集方法についてご説明します。
選択している2つ以上のセクションを結合します。
1.結合したいセクションを複数指定します。
2.Ctrl+JキーまたはCtrl+Mキーを押します。(または「編集」から「結合」)
3.結合確認画面が表示されますので、Enterキーを押します。複数指定したセクションが1つのセクションに結合されます。
ひとつのセクションを2つのセクションに分割するには、以下のように行います。
1.分割したいセクションを選択し、分割の境い目となるフレーズを選択します。結果的に、このフレーズが次のセクションの先頭になります。
2.Ctrl+Qキーを押します。または「編集」メニューから「セクションの分割」を選択してEnterキーを押します。
3.分割を確認する画面が表示されますので、Enterキーを押します。選択したフレーズが先頭フレーズとなるセクションが作成されます。
<ポイント> セクションの先頭のフレーズを選択しているときは、セクションを分割することができません。
選択している1つ以上のセクションを削除するには、以下のように行います。
1.削除したいセクションを1つ以上指定します。
2.Deleteキーを押します。または「編集」メニューから「削除」を選択してEnterキーを押します。
3.削除を確認する画面が表示されますので、Enterキーを押します。選択したセクションが削除されます。
全てのセクションを削除するには、以下のように行います。
1.Tabキーを押して、セクションリストを選択します。
2.「編集」メニューから「全て削除」を選択してEnterキーを押します。
3.全削除を確認する画面が表示されますので、Enterキーを押します。全てのセクションが削除されます。
選択しているセクションの前に新しいセクションを挿入するには、以下のように行います。
1.挿入したいセクション位置を選択します。
2.Shift+Insertキーを押します。または「編集」メニューから「セクションの挿入」を選択してEnterキーを押します。
3.挿入を確認する画面が表示されますので、Enterキーを押します。選択したセクションの前に新しいセクションが挿入されます。
選択したセクションに対して「レベル」「見出し」「コメント」を設定することができます。
1.セクションを選択します。
2.Enterキーを押します。
3.セクションのプロパティ画面が表示されます。「レベル」「見出し」「コメント」を必要に応じて記入します。
4.Enterキーを押すと設定が記録されます。
ここではフレーズの編集方法について説明します。
複数のフレーズを結合するには、以下のように行います。
1.結合したい複数のフレーズを指定します。
2.Ctrl+JキーまたはCtrl+Mキーを押します。または「編集」メニューから「結合」を選択してEnterキーを押します。
3.結合を確認する画面が表示されますので、Enterキーを押します。指定した複数のフレーズが1つに結合されます。
<ポイント> 「このフレーズは結合できません」というエラーが表示されたときは、録音音声がPCMの場合は「ビルドブック」を、MP3の場合は「音声エクスポート」を実行することによって、フレーズが結合できるようになります。
選択しているフレーズを2つのフレーズに分割するには、以下のように行います。
1.分割したいフレーズを選択します。
2.Ctrl+Pキーを押します。または「編集」メニューから「フレーズの分割」を選択してEnterキーを押します。「フレーズ分割」画面が表示されます。
3.分割したい位置を、左右矢印キーで微調整します。右矢印キーを押すと現在の位置の0.1秒先から再生が始まります。左矢印キーを押すと現在の位置から0.1秒前に戻って再生が始まります。F5キーを押すと、現在選択している位置から再生し、再度F5キーを押すと再生が停止します。このような微調整を繰り返し、分割したい位置を正確に指定します。
4.分割位置が正確に指定できたら、Enterキーを押します。または、Tabキーで「OK」ボタンを選択してEnterキーを押します。
5.確認の画面が表示されますので、Enterキーを押します。指定した箇所を境に2つのフレーズに分割されます。
<ポイント> Shiftキーを押しながら右矢印キーを押すと、1秒単位で送ります。Shiftキーを押しながら左矢印キーを押すと、1秒単位で戻ります。
<ポイント> Aキーを押すと、波形全体を表示することができます。もう一度、Aキーを押すと元の表示に戻ります。
<ポイント> 先頭と終端を選択している場合は、分割を実行できません。
選択している1つ以上のフレーズを削除するには、以下のように行います。
1.削除したいフレーズを1つ以上指定します。
2.Deleteキーを押します。または「編集」メニューから「削除」を選択してEnterキーを押します。
3.削除を確認画する面が表示されますので、Enterキーを押します。選択したフレーズが削除されます。
セクション中の全てのフレーズを削除するには、以下のように行います。
1.削除したいフレーズがあるセクションを選択します。
2.Tabキーでフレーズリストを選択します。最初のフレーズが自動的に再生されます。
3.「編集」メニューから「全て削除」を選択してEnterキーを押します。
4.全削除を確認する画面が表示されますので、Enterキーを押します。該当するセクション中の全てのフレーズが削除されます。ただし、セクションは削除されません。
<ポイント> セクションごと削除したい場合は「セクション削除」を行ってください。
選択したフレーズに対して「ページ」「グループ」「マーク」「コメント」を設定することができます。
1.フレーズを選択します。
2.Enterキーを押します。
3.フレーズのプロパティ画面が表示されます。「ページ」「グループ」「マーク」「コメント」を必要に応じて記入します。
4.Enterキーを押すと設定が記録されます。
本製品は、ワープロと同じように、誤って実行してしまった編集操作を、元の状態に戻すことができます。10回までの操作を元に戻すことができます。 編集を元に戻すには、以下のようにします。
1.Ctrl+Zキーを押します。または「編集」メニューから「元に戻す」を選択してEnterキーを押します。ひとつ前の状態に戻ります。
<ポイント> ここで元に戻すことのできる編集操作は、結合、分割、削除、全削除、挿入、切り取り、貼り付け、ページ設定、グループ設定、マーク設定、レベル設定、セクション設定(レベル設定、見出し入力、コメント入力)、フレーズ設定(ページ設定、グループ設定、マーク設定)です。
(注意) 録音、DAISYインポート、音声インポート、音声エクスポート、テキストインポート、ビルドブック、CD書込みを実行しますと、それ以前の編集操作を元に戻すことはできません。
プロジェクト内の全てのセクションは、それぞれ「レベル」と「見出し」という2つの情報を持っており、それらをセクションの「プロパティ」と呼びます。それらはセクションリストの2列目と3列目に表示されます。
セクションは、レベル1からレベル6のいずれかに設定します。「見出し」には見出し名など、見出しを表す文字を入力します。新しいセクションを作成すると、レベルは「1」、見出しは「見出し」と自動的に表示されますが、適切な値に設定してください。
<ポイント> 見出しの文字を検索して、セクションを探すことができます。詳しくは「8章5 見出しの検索」を参照してください。
<ポイント> ToCインポート機能を利用すると、見出し名をまとめて取り込むことができます。詳しくは「12章2 ToCインポート」を参照してください。
レベルを設定するには、以下のように行います。
1.レベル設定を行なうセクションを選択します。
2.レベルを上げるには、F11キーを押します。または「編集」メニューから「レベル上げ」を選択してEnterキーを押します。
3.レベルを下げるには、Shift+F11キーを押します。または「編集」メニューから「レベル下げ」を選択してEnterキーを押します。
<ポイント> 複数セクションを指定して、まとめてレベル変更することができます。
セクションのレベル/見出し/コメントを編集するには、以下のように行います。
1.Tabキーを押して、セクションリストを選択します。
2.上下矢印キーで見出し設定を行なうセクションを選択します。
3.Enterキーを押します。または「編集」メニューから「プロパティ」を選択してEnterキーを押します。
4.セクションのプロパティ画面が表示されます。 ここでは「レベル」と「見出し」と「コメント」の編集が可能です。
5.レベルを変更する場合は、上下矢印キーでレベルを変更します。
6.Tabキーを押して「見出し」に切り替えた後、各章・節などの名称を入力します。何も入力していない状態では「見出し」という文字が入っています。入力可能な文字数は、半角全角にかかわらず127文字です。
ここでF5キーを押すと、現在のセクションの第1フレーズを再生できます。またAltキーを押しながら右矢印キーを押すと、次のセクションに移動でき、Altキーを押しながら左矢印キーを押すと前のセクションに移動できます。
7.コメントを記入する場合は、Tabキーを押して「コメント」に切り替えた後、コメントを入力します。
8.入力し終わったら、Enterキーを押します。「レベル」、「見出し」、「コメント」が設定されます。
<ポイント> 見出し全体をテキストやHTMLで作成し、それをToCインポートで取り込むことができます。詳しくは「12章2 ToCインポート」を参照ください。
本製品では、特定のフレーズに対してページ情報を付けることができます。原本と同じページが付けられているDAISY図書であれば、目次に記載されているページ数を聴くことによって、ページによる検索が可能になります。本製品で付けることのできるページ情報には、自動ページ、手動ページ、前付けページ、特殊ページの4種類があります。
(注意) 指定可能ページ番号は、1ページから 999,999ページまでです。
自動ページとは、ページの切り替わりとなるフレーズにページを設定しておくと、本製品が自動的に番号を割り付けるものです。最初のページは1ページに設定され、その次は2, 3, 4・・・と1ページずつ増加します。また抜けページがあるような場合は、手動ページとの組み合わせることで、正しい設定ができます。自動ページの設定は、次のように行います。
1.Tabキーを押して、フレーズリストを選択します。
2.上下矢印キーで自動ページを付けるフレーズを選択します。
3.Pキーを押します。または画面中央部のページボタンを押します。あるいは「編集」メニューから「ページ」を選択してEnterキーを押します。「ページ、チェック」という音声ガイドがあり、自動ページが設定されます。画面上では「*」マークが表示されます。
4.ここでF10キーを押すとページ番号を確定することができます。「コントロール」メニューから「最新の情報に更新」を選択してEnterキーを押しても同様の操作になります。
5.もう一度Pキーを押すと、ページ設定をキャンセルすることができます。「ページ、はずす」という音声ガイドがあり、 画面上の表示が消えます。
(注意) F10キーを押して最新の情報に更新した後、F12キー(F9キー)を押すと、そのフレーズに関する情報が音声でガイドされます。「・・・、属性、ページ、自動、番号○○、・・・」という内容の音声ガイドがあります。その後、自動ページ番号を付けたり、はずしたりすると、図書全体の自動ページ番号が変更されますので、F10キーを押してから、F12キー(F9キー)を押して情報を確認してください。
<ポイント> フレーズプロパティ画面から設定することもできます。フレーズプロパティ画面を起動し、項目をページにしてから、上下矢印キーを使用して「自動ページ」にします。その後でEnterキーを押すと自動ページが設定されます。
手動ページとは、ページの切り替わりとなるフレーズに、直接ページ番号を手入力するものです。一度設定すれば、自動ページのようにページ番号が変更されることはありません。ページ番号が連続でなく、途中から開始するような図書に対して有効です。手動ページの設定は、次のように行います。
1.Tabキーを押して、フレーズリストを選択します。
2.上下矢印キーで手動ページを付けるフレーズを選択します。
3.Enterキーを押します。または「編集」メニューから「プロパティ」を選択してEnterキーを押します。 すると、フレーズのプロパティ画面が表示されます。この画面ではページとグループとマークの設定が可能です。
4.最初は「ページ」という項目が選択されていますので、上下矢印キーで、選択肢の中から「手動ページ」を選択します。
5.Tabキーを押してから、ページ番号を入力します。
6. Enterキーを押すと、ページが設定されます。
<ポイント> 手動ページ設定では、自由にページを指定できますが、ページ番号は必ず順方向になるように付けてください。例えば同一セクション内で、フレーズ番号10に「10ページ」を、フレーズ番号20に「5ページ」を付けた場合は、F10キーを押して「最新の情報に更新」を実行した時点でエラーが発生します。
<ポイント> 画面上では、例えば「5ページ」は (5) と表示されます。
<ポイント> ページが設定されているかを確認するには、F12キーまたはF9キーを押します。フレーズの情報の中で、「手動」という音声ガイドがあります。
<ポイント> 自動ページ設定と手動ページ設定を混在させることも可能です。
例えばフレーズ番号10に手動ページ設定で「10ページ」を、フレーズ番号20とフレーズ番号30の位置に自動ページ番号を付けた場合には、フレーズ番号10が10ページに、フレーズ番号20が11ページに、フレーズ番号30が12ページに割り振られます。
前付けページとは、通常の数字で表現されるページの前に、ローマ数字などを使用して表現されるページを割り振るために使用するもので、「i」、「ii」、「iii」、「iv」などの文字を入力することができます。図書の序論部分のページを本文とは別のものにする場合などに用います。前付けページの設定は、次のように行います。
1.Tabキーを押して、フレーズリストを選択します。
2.上下矢印キーで、前付けページを付けるフレーズを選択します。
3.Enterキーを押します。または「編集」メニューから「プロパティ」を選択してEnterキーを押します。すると、フレーズのプロパティ画面が表示されます。
4.上下矢印キーで、選択肢の中から「前付けページ」を選択します。
5.Tabキーを押してから、ページ番号を入力します。
6. Enterキーを押すと、ページが設定されます。
<ポイント> 画面上では、例えば「ⅱページ」は [ ⅱ ] と表示されます。
<ポイント> ページが設定されているかを確認するには、F12キーまたはF9キーを押します。フレーズの情報の中で、「前付け」という音声ガイドがあります。
特殊ページとは、通常の数字で表現されるページの他に、「1-34」や「2-iv」など、特殊なページ表現を行いたい場合に使用します。特殊ページの設定は、次のように行います。
1.Tabキーを押して、フレーズリストを選択します。
2.上下矢印キーで、特殊ページを付けるフレーズを選択します。
3.Enterキーを押します。または「編集」メニューから「プロパティ」を選択してEnterキーを押します。すると、フレーズのプロパティ画面が表示されます。
4.上下矢印キーで、選択肢の中から「特殊ページ」を選択します。
5.Tabキーを押してから、ページ番号を入力します。
6. Enterキーを押すと、ページが設定されます。
<ポイント> 画面上では、例えば「1-34ページ」は < 1-34 >と表示されます。
<ポイント> ページが設定されているかを確認するには、F12キーまたはF9キーを押します。フレーズの情報の中で、「特殊」という音声ガイドがあります。
前述のページ設定を削除するには、以下のように行います。
1.Tabキーを押して、フレーズリストを選択します。
2.上下矢印キーで、ページ設定を削除したいフレーズを選択します。
3.Pキーを押します。または画面中央部のページボタンを押します。あるいは「編集」メニューから「ページ」を選択してEnterキーを押します。「ページ、はずす」という音声ガイドがあり、ページ設定が削除されます。
<ポイント> ページの種類に関係なく、ページ設定を削除することができます。
また、図書に付けられている全てのページ設定を削除するには、以下のように行います。
「編集」メニューから「ページの全削除」を選択してEnterキーを押します。図書に付けられている全てのページ設定が削除されます。
例えば段落の先頭や、図表説明の先頭にグループを設定することで、段落単位や図表説明箇所の検索ができるようになります。グループは、セクションの第1フレーズ以外の全てのフレーズに対して設定することができます。
グループを設定するには、以下のように行います。
1.Tabキーを押して、フレーズリストを選択します。
2.上下矢印キーで、グループ設定を行なうフレーズを選択します。
3.Gキーを押します。または画面中央部のグループボタンを押します。あるいは「編集」メニューから「グループ」を選択してEnterキーを押します。「グループ、チェック」という音声ガイドがあり、グループが設定されます。画面上では「*」マークが表示されます。
または、以下の方法でも設定できます。
1.Tabキーを押して、フレーズリストを選択します。
2.上下矢印キーで、グループ設定を行なうフレーズを選択します。
3.Enterキーを押します。または「編集」メニューから「プロパティ」を選択してEnterキーを押します。すると、フレーズのプロパティ画面が表示されます。
4. Tabキーを押して、「グループ」を選択します。
5.上下矢印キーで、選択肢の中から「あり」を選択します。
6. Enterキーを押すと、グループが設定されます。
<ポイント> グループが設定されているかを確認するには、F12キーまたはF9キーを押します。フレーズの情報の中で、「グループ」という音声ガイドがあります。
フレーズからグループ設定を削除するには、以下のように行います。
1.Tabキーを押して、フレーズリストを選択します。
2.上下矢印キーで、グループ設定を削除したいフレーズを選択します。
3.Gキーを押します。または画面中央部のグループボタンを押します。あるいは「編集」メニューから「グループ」を選択してEnterキーを押します。「グループ、はずす」という音声ガイドがあり、グループ設定が削除されます。
<ポイント> フレーズプロパティ画面から削除することもできます。フレーズプロパティ画面を起動し、項目をグループにしてから、上下矢印キーで「なし」を選択し、Enterキーを押すと、グループ設定が削除されます。
マーク情報は、編集者が特定のフレーズに付けておくことで、後で見つけ出すことを容易にするためのものです。作成するDAISY図書には反映されません。 なおテープエクスポート機能では、マーク情報を、テープの切れ目を識別するために使用します。
マークを設定するには、以下のように行います。
1.Tabキーを押して、フレーズリストを選択します。
2.上下矢印キーで、マーク設定を行なうフレーズを選択します。
3.Mキーを押します。または画面中央部のマークボタンを押します。あるいは「編集」メニューから「マーク」を選択してEnterキーを押します。「マーク、チェック」という音声ガイドがあり、マークが設定されます。画面上では「*」マークが表示されます。
以下の方法でも設定できます。
1.Tabキーを押して、フレーズリストを選択します。
2.上下矢印キーで、マーク設定を行なうフレーズを選択します。
3.Enterキーを押します。または「編集」メニューから「プロパティ」を選択してEnterキーを押します。すると、フレーズのプロパティ画面が表示されます。
4. Tabキーを押して、「マーク」を選択します。
5.上下矢印キーで、選択肢の中から「あり」を選択します。
6. Enterキーを押すと、マークが設定されます。
<ポイント> マークが設定されているかを確認するには、F12キーまたはF9キーを押します。フレーズの情報の中で、「マーク」という音声ガイドがあります。
フレーズからマークを削除するには、以下のように行います。
1.Tabキーを押して、フレーズリストを選択します。
2.上下矢印キーで、マークを削除したいフレーズを選択します。
3.Mキーを押します。または画面中央部のマークボタンを押します。あるいは「編集」メニューから「マーク」を選択してEnterキーを押します。「マーク、はずす」という音声ガイドがあり、マーク設定が削除されます。
<ポイント> フレーズプロパティ画面からはずすこともできます。フレーズプロパティ画面を起動し、項目をマークにしてから、上下矢印キーで「なし」を選択し、Enterキーを押すと、マークが削除されます。
また、図書に付けられている全てのマークを削除するには、以下のように行います。
「編集」メニューから「マークの全削除」を選択してEnterキーを押します。図書に付けられている全てのマークが削除されます。
録音中にも、フレーズにページ、グループ、マークを付けることができます。録音中にページを付けるにはPキー、グループを付けるにはGキー、マークを付けるにはMキーを押します。
セクションまたはフレーズにコメントを付けることができます。例えばそのセクションに関する覚書などを記述しておくことができます。 コメントは、編集者がDAISY図書の編集を容易にするためのものであり、作成されるDAISY図書には反映されません。なお、音声インポート・テキストインポートを実行した場合は、インポート元の音声ファイル名・テキストファイル名が自動的にコメントとして記述されます。
セクションにコメントを付けるには、以下のように行います。
1.Tabキーを押して、セクションリストを選択します。
2.上下矢印キーで、コメントを付けたいセクションを選択します。
3.Enterキーを押します。または「編集」メニューから「プロパティ」を選択してEnterキーを押します。すると、セクションのプロパティ画面が表示されます。
4.Tabキーを押して、コメントに切り替えてから、コメントを入力します。
5.コメントを入力し終わったら、Enterキーを押します。入力したコメントがセクションリストのコメント欄に表示されます。
フレーズにコメントを付けるには、以下のように行います。
1.Tabキーを押して、フレーズリストを選択します。
2.上下矢印キーで、コメントを付けたいフレーズを選択します。
3.Enterキーを押します。または「編集」メニューから「プロパティ」を選択してEnterキーを押します。すると、フレーズのプロパティ画面が表示されます。
4.Tabキーを押して、コメントに切り替えてから、コメントを入力します。
5.コメントを入力し終わったら、Enterキーを押します。入力したコメントがフレーズリストのコメント欄に表示されます。
(注意) 本製品の2.02.02.28以前のバージョンおよびPTR1、PTR2 または PTR3 で録音・編集したプレクストークプロジェクトファイルを開くと、フレーズコメント欄に音声ファイル名等が表示される場合があります。その場合は、「編集」メニューから「コメント全削除」を実行してください。なお、セクションコメントも合わせて削除されますのでご注意ください。
図書に付けられている全てのコメントを削除するには、以下のように行います。
「編集」メニューから「コメント全削除」を選択してEnterキーを押します。すると、図書に付けられている全てのコメントが削除されます。セクションのコメントもフレーズのコメントも、全て削除されます。
本章では、ビルドブックについて説明します。
ビルドブック処理の主な内容を以下に示します。
1.DAISY2.02規格に準拠した図書データの生成
ナビゲーションファイルである「Ncc.html」と、音声ファイルの再生タイミングを制御するためのSMIL(スマイル)ファイルを生成します。DAISYフォーマットファイルはPLEXTALKなどのDAISY図書再生機が使用するものです。
2.不要音声の削除
録音済み音声フォーマットがPCM形式の場合は、編集によって不要となった音声データを削除します。MP3形式の場合は、この処理が行われないため、ご注意ください。MP3形式の場合は、音声エクスポート処理を実行することで、不要音声を削除できます。
ビルドブックを実行する前に、必ず書誌情報を設定してください。書誌情報の詳細は「5章4 書誌情報」を参照してください。
ビルドブックの実行は、次のように行います。
1.Ctrl+Bキーを押します。または「ツール」メニューから「ビルドブック」を選択してEnterキーを押します。
2.ビルドブックの実行を確認する画面が表示されますので、Enterキーを押して、ビルドブックを実行します。
3.ビルドブックが終了すると、確認画面が表示されますので、Enterキーを押します。
<ポイント> ビルドブック実行中にF12キー(F9キー)を押すと、何パーセント完了したかを音声ガイドします。
本章では、ビルドブックを行って完成した図書を、CDに書き込む方法とCD書込みのオプション機能について説明します。
「6章 本製品の設定を行う」の中でも説明しましたが、まだCD-Rドライブの設定を行っていない場合は、ここでCD書込みに使用するCD-Rドライブと書込み方法を設定します。以下のように設定します。
1.Ctrl+Dキーを押します。または「オプション」メニューから「CD-Rドライブ設定」を選択してEnterキーを押します。CD-Rドライブ設定画面が表示されます。
(注意) 画面の「使用ドライブ」は、ひとつの例です。ご利用の際には、ご使用中のドライブが表示されます。
2.上下矢印キーで、使用するCD-R/RWドライブを選択します。
3.Tabキーを押し、「一時イメージの作成」という項目に移動します。上下矢印キーで「あり」に指定すると、一旦CDに書込むためのイメージをソフトウェアインストール領域内に作成してから、CDに書込みを行います。 「なし(オンザフライ)」に指定すると、一時イメージを作成せずに、直接CDに書込みを行います。デフォルトでは「あり」が指定されます。
4.Enterキーを押すか、または「OK」ボタンをクリックします。設定が完了します。
<ポイント> 一時イメージの作成を行うと、CD書込み時の安全性は高くなりますが、書込みに要する時間は長くなります。
次にCD書込みを行ないます。
1.Ctrl+Wキーを押します。または「ツール」メニューから「CD書込み」を選択してEnterキーを押します。CD書込み設定画面が表示されます。
2.上下矢印キーで「書込み速度」を選択します。CDドライブの書込み速度とCD-R/RWメディアの書込み速度の範囲内の速度を選択してください。
3.Tabキーを押して「作成CDの種類」という項目に移動し、上下矢印キーで、CDの種類を「マスター用」と「配布用」から選択します。「マスター用」でCDを作成すると、プレクストークプロジェクトファイルが含まれるため、作成した図書を本製品で直接開くことが可能ですが、配布用ではプレクストークプロジェクトファイルが含まれないため、作成した図書を開くには、DAISYインポートで読み込む必要があります。「プレクストークプロジェクトファイル」については「2章3 その他の用語について」を参照してください。
4.Tabキーを押して「最後のセッション情報」という項目に移動し、上下矢印キーで、最後のセッション情報を「有効」にするか、「無効」にするかを選択します。
最後のセッション情報を「有効」にすると、最終セッションに、以前本製品で書込んだタイトルが存在する場合、その別タイトルも読めるようなマルチタイトルCDを作成することができます。その場合、これからCDに書き込もうとするタイトルが、先頭タイトルになり、別タイトルは、フォルダ名順にソートされ、2タイトル目以降に配置されます。
また、最後のセッション情報を「有効」にした場合、本製品以外で作成したCDへ書込むことはできません。
最後のセッション情報を「無効」にすると、これから書き込もうとしているタイトルの、シングルタイトルCDが作成されます。以前に書き込んだデータは読み込めなくなります。
5.Tabキーを押して「PLEXTALK Portable Recorderによる編集」という項目に移動し、上下矢印キーで「あり」と「なし」のいずれかを選択します。PLEXTALK Portable Recorderによる編集を可能にしたい場合は「あり」を選択し、その必要が無い場合は「なし」を選択します。貸し出し用に利用する図書を作成する場合には、この設定を必ず「なし」にしてください。
6.全ての項目を設定し終えたら、Enterキーを押します。または「OK」ボタンをクリックします。
7.書込み開始を確認する画面が表示されますので、Enterキーを押してCD書込みを実行します。
8.CD書込みが終了すると、確認画面が表示されますので、Enterキーを押します。
<ポイント> CD書込み実行中にF12キー(F9キー)を押すと、何パーセント完了したかを音声ガイドします。
(注意) 本製品で書込みしたCDを、他のライティング・アプリケーションで、 追記書込みしないようにしてください。CDが読めなくなる場合があります。
本製品にはいくつかの追加的な機能があります。本章では、それらの機能について説明します。
DAISYインポート機能とは、DAISY2.0またはDAISY2.02フォーマットで作成された図書を、本製品上で編集できる形式に変換するための機能です。すでに完成して配布用として作成したDAISY図書に修正を加えたい場合や、複数のDAISY図書を1つに複合する際にも活用できます。DAISYインポートは以下のように行います。
1.「ツール」メニューから「DAISYインポート」を選択し、Enterキーを押します。「DAISYインポート設定」画面が表示されます。
2.Tabキーを押して「ファイル選択」ボタンを選択し、Enterキーを押します。またはAlt+Fキーを押します。「ファイルを開く」画面が表示されるので、そこからnccファイルを選択し、Enterキーを押します。あるいは、「DAISYインポート設定」画面のテキストボックスに、ファイル名のフルパスを直接入力することもできます。
3.Tabキーを押して「音声フォーマット変換」という項目に移動し、上下矢印キーで「なし」または「あり」を選択します。「なし」に設定した場合、音声フォーマットは変換されず、そのままコピーされます。「あり」に設定した場合、音声フォーマットは、新規作成時に選択した録音音声フォーマットに全て変換されます。
4.Tabキーを押して「自動ページ変換」という項目に移動し、上下矢印キーで「なし」または「あり」を選択します。「なし」に設定した場合、ページはそのままインポートされます。「あり」に設定した場合、ページは全て「自動ページ」に変換されます。
5. Enterキーを押します。 すると「DAISYインポート」画面が表示されます。「実行しますか?」と表示されるので、Enterキーまたは「開始」ボタンを押すと、DAISYインポートが実行されます。
6.DAISYインポートが終了すると、確認画面が表示されますので、Enterキーを押します。
<ポイント> DAISYインポート実行中にF12キー(F9キー)を押すと、何パーセント完了したかを音声ガイドします。
(注意) DAISYインポートは、図書の最後に追加されます。途中のセクションを指定して、その場所にインポートすることはできません。
<ポイント> 音声データが録音されていないプロジェクトに、DAISYインポートを実行した場合には、同時に書誌情報も取り込まれます。
<ポイント> インポート可能な音声フォーマット一覧については、付録「6.インポート可能な音声フォーマット一覧」を参照してください。
ToCインポート機能とは、見出し全体をあらかじめテキストなどで作成し、それを読み込む機能です。本製品のToCインポート機能は、3種類のフォーマットをインポートすることができます。またインポート内容もフォーマットによって若干異なります。それぞれのフォーマットの詳細を以下に示します。
1.HTML形式ファイル
HTML形式ファイルで、拡張子名は「html」または「htm」です。< h*>と</h*>(*は1から6までの数値)で囲まれた文字列を、1つの見出しとして、また「*」を階層レベルとして取り込みます。ただし文字数が128文字以上の場合、128文字目以降は自動的に削除されます。DAISY図書の「ncc.html」を指定した場合には、見出しと階層レベルの他に、書誌情報も取り込むことができます。
(注意) ヘッダ部(headタグ)は省略せずに必ず記述してください。(内容は空でも構いません。)
例.
<html>
<head>
</head>
<body>
<h1>タイトル名</h1>
<h1>セクション1</h1>
<h2>サブセクション1-1</h2>
<h2>サブセクション1-2</h2>
<h1>セクション2</h1>
<h1>セクション3</h1>
</body>
</html>
2.CSV形式ファイル
CSV(カンマ区切りフォーマット)形式ファイルで、拡張子名は「csv」です。1列目にレベル数(必須)、2列目に見出し名(必須)、3列目にコメント(省略可)が記述されているCSV形式ファイルの、レベル数、見出し名、コメントを取り込みます。1列目のレベル数と、2列目の見出し名は省略せずに必ず記述してください。 文字数が128文字以上の見出し名とコメントは、128文字目以降が自動的に削除されます。
例.
1, タイトル名, コメント1(コメントは省略可)
1, セクション1
2, サブセクション1-1
2, サブセクション1-2, コメント1-2
1, セクション2
1, セクション3, コメント3
3.テキスト形式ファイル
テキスト形式ファイルで、拡張子名は「txt」です。改行コードで区切られた文字列を、1つの見出しとして取り込みます。(レベル数とコメントはインポートできません。)文字数が128文字以上の場合、128文字目以降は自動的に削除されます。上書きインポートした場合は、レベル数はそのままで、見出し名のみが上書きされます。
例.
タイトル名
セクション1
サブセクション1-1
サブセクション1-2
セクション2
セクション3
ToCファイルが準備できたら、以下のような手順で、ToCインポートを行います。
1.先頭のセクションを選択し、「ツール」メニューから「ToCインポート」を選択してEnterキーを押します。(確認の画面が出た場合はEnterキーまたは「OK」ボタンを押します。)「ToCインポート設定」画面が表示されます。
2.Tabキーを押して「ファイル選択」ボタンを選択し、Enterキーを押します。またはAlt+Fキーを押します。「ファイルを開く」画面が表示されるので、そこからToCファイルを選択し、Enterキーを押します。あるいは、「ToCインポート設定」画面のテキストボックスに、ファイル名のフルパスを直接入力することもできます。
3.(ファイルが指定されたので)Enterキーまたは「OK」ボタンを押します。「ToCインポート」画面が表示されます。「実行しますか?」と表示されるので、Enterキーまたは「開始」ボタンを押すと、ToCインポートが実行されます。
4.ToCインポートが終了すると、確認画面が表示されますので、Enterキーを押して終了します。
<ポイント> ToCインポート実行中にF12キー(F9キー)を押すと、何パーセント完了したかを音声ガイドします。
既存プロジェクトに上書きインポートする場合は、以下のように行います。
1.ToCインポートを実行したいセクションを選択し 、「ツール」メニューから「ToCインポート」を選択してEnterキーを押します。
2.選択したセクションからの上書き確認画面が表示されますので、Enterキーを押します。
3.以下は上記の手順2以降と同じです。インポートが実行されると、選択していたセクション以降の見出し(レベル、コメント)が上書きされます。
音声インポート機能とは、音声データを、本製品上で編集できる形式に変換して取り込むための機能です。なおインポート可能な音声フォーマット一覧については、付録「6.インポート可能な音声フォーマット一覧」を参照してください。
音声インポートは、以下のように行います。
1.「ツール」メニューから「音声インポート」を選択し、Enterキーを押します。「録音設定」画面が表示されますので、必要に応じて変更してから、Enterキーを押すと、「音声インポート設定」画面が表示されます。(録音設定の詳細は「7章3 録音設定」を参照してください。)
2.Tabキーを押して「ファイル選択」ボタンを選択し、Enterキーを押します。またはAlt+Fキーを押します。「ファイルを開く」画面が表示されるので、そこから音声ファイルを選択し、Enterキーを押します。あるいは、「音声インポート設定」画面のテキストボックスに、ファイル名のフルパスを直接入力することもできます。
3.(ファイルが指定されたので)Enterキーまたは「OK」ボタンを押します。「音声インポート」画面が表示されます。「実行しますか?」と表示されるので、Enterキーまたは「開始」ボタンを押すと、音声インポートが実行されます。音声ファイルが大きいと時間がかかる場合があります。
4.音声インポートが終了すると、終了を確認する画面が表示されるので、Enterキーを押します。音声インポートが完了します。
<ポイント> 「ファイルを開く」画面のリストビュー上で、複数の音声ファイルを選択して取り込むことができます。例えばフォルダ内の全ての音声ファイルをインポートするには、Ctrl+Aキーを押します。またファイル名が連続する音声ファイルを部分的に指定する場合は、Shiftキーを押しながら、上下矢印キーを押します。また音声ファイルを飛び飛びに指定する場合は、Ctrlキーを押しながら、上下矢印キーで移動し、Spaceキーで選択していきます。
<ポイント>複数ファイルを選択する際に、ファイル名のアルファベット順で読み込むためには、まず一番最後になるファイルを選択し、次にShiftキーを押しながら上矢印キーで順番に最初となるべきファイルに向かって選択します。
<ポイント> 複数の音声ファイルを選択してインポートする場合は、音声ファイルごとに、自動的にセクションが更新されます。
<ポイント> フレーズの存在しないセクションに、音声インポートを実行すると、セクションプロパティのコメント情報に、インポートした音声ファイル名が記述されます。
<ポイント> 音声インポート実行中にF12キー(F9キー)を押すと、何パーセント完了したかを音声ガイドします。
<ポイント> 音声インポート時のセクション自動分割機能の動作仕様を以下に示します。
・フレーズの存在しない空セクションに、1つの音声をインポートする場合、セクションの自動分割機能は有効です。
・フレーズの存在しない空セクションに、2つ以上の音声をインポートする場合、セクションの自動分割機能は有効です。またインポートする音声が切り替わるときは、そこで強制的にセクションを分割します。
・既にフレーズの存在するセクション内に、1つの音声をインポートする場合、選択しているフレーズ位置に挿入してインポートすることができます。その際、セクションの自動分割機能は強制的に無効になります。
・既にフレーズの存在するセクション内に、2つ以上の音声をインポートする場合、選択しているフレーズ位置に挿入してインポートすることができます。その際、セクションの自動分割機能は強制的に無効になります。またインポートする音声が切り替わるときは、そこで強制的にセクションを分割します。また選択しているフレーズ位置より後ろにフレーズが存在する場合、そのフレーズ位置でセクションが分割されます。
テキストインポート機能とは、テキストデータに記述された文章を、音声合成エンジンで音声化して、本製品上で編集できる形式に変換するための機能です。テキストインポートは、以下のように行います。
1.「ツール」メニューから「テキストインポート」を選択し、Enterキーを押します。「録音設定」画面が表示されます。
2.録音設定を変更する必要がある場合は設定を変更します。(録音設定の詳細は「7章3 録音設定」を参照してください。)そして、Enterキーを押すと、「テキストインポート設定」画面が表示されます。
3. Tabキーを押して「ファイル選択」ボタンを選択し、Enterキーを押します。またはAlt+Fキーを押します。「ファイルを開く」画面が表示されるので、そこからテキストファイルを選択し、Enterキーを押します。あるいは、「テキストインポート設定」画面のテキストボックスに、ファイル名のフルパスを直接入力することもできます。
4.(ファイルが指定されたので)Enterキーまたは「OK」ボタンを押します。「音声合成エンジンの選択」画面が表示されます。
5.まず、上下矢印キーで音声合成エンジンを選択します。
6.Tabキーを押して、声の「高さ」を調整する項目に移動し、左右矢印キーで「高さ」を調整します。
7.Tabキーを押して、声の「速さ」を調整する項目に移動し、左右矢印キーで「速さ」を調整します。
8.Tabキーを押して、声の「音量」を調整する項目に移動し、左右矢印キーで「音量」を調整します。
9.以上で設定が終了したので、Enterキーまたは「OK」ボタンを押します。「テキストインポート」画面が表示されます。「実行しますか?」と表示されるので、Enterキーまたは「開始」ボタンを押すと、テキストインポートが実行されます。テキストファイルが大きいと時間がかかる場合があります。
10.テキストインポートが終了すると、終了を確認する画面が表示されるので、Enterキーを押します。テキストインポートが完了します。
(注意) 選択する音声合成エンジンによりますが、 フレーズポーズ時間を短めに設定しないと、フレーズ分割がうまく機能しない場合があります。
<ポイント> 「ファイルを開く」画面のリストビュー上で、複数のテキストファイルを選択することができます。例えばフォルダ内の全てのテキストファイルをインポートするには、Ctrl+Aキーを押します。またファイル名が連続するテキストファイルを部分的に指定する場合は、Shiftキーを押しながら、上下矢印キーを押します。またテキストファイルを飛び飛びに指定する場合は、Ctrlキーを押しながら、上下矢印キーで移動し、Spaceキーで選択していきます。なおインポートされる順番は、Windowsの仕様に従います。
<ポイント> 複数ファイルを選択する際に、ファイル名のアルファベット順で読み込むためには、まず一番最後になるファイルを選択し、次にShiftキーを押しながら上矢印キーで順番に最初となるべきファイルに向かって選択します。
<ポイント> 複数のテキストファイルを選択してインポートする場合は、テキストファイルごとに、自動的にセクションが更新されます。
<ポイント> フレーズの存在しないセクションに、テキストインポートを実行すると、セクションプロパティのコメント情報に、インポートしたテキストファイル名が記述されます。
<ポイント> 最初にテキストデータを音声ファイルに変換し、その音声ファイルを取り込む処理が行われるため、音声ガイドは「テキストデータ変換中」から「音声インポート実行中」に変わります。
<ポイント> テキストインポート実行中にF12キー(F9キー)を押すと、何パーセント完了したかを音声ガイドします。
音声エクスポート機能とは、プロジェクト内のすべての音声ファイルを、他の音声フォーマットのファイルに変換してエクスポートする(出力する)機能です。たとえば、PCM音質で録音・編集したプロジェクトを、CDに書き込む前に、内容は同一でファイルサイズだけを小さくしたプロジェクトを作成するために、この機能を使います。音声エクスポートは、以下のように行います。
1.「ツール」メニューから「音声エクスポート」を選択し、Enterキーを押します。
2.録音音声フォーマット設定画面が表示されますので、上下矢印キーを使用して、出力先の音声フォーマットを選択し、Enterキーを押します。
3.「ファイルを開く」画面が表示されますので、音声エクスポートによって作成するプロジェクトファイルの場所と名前を指定します。
4.プロジェクト作成の確認の画面が表示されますので、Enterキーを押します。
5.「音声エクスポート」画面が表示されます。「実行しますか?」と表示されるので、Enterキーまたは「開始」ボタンを押すと、音声エクスポートが実行されます。
6.音声エクスポート機能が終了すると、「エクスポートしたプロジェクトを開きますか?」という確認画面が表示されるので、開く場合にはEnterキーまたは「開始」ボタンを押します。開かない場合にはEscキーまたは「キャンセル」ボタンを押します。
(注意) プロジェクトファイル名は半角英数文字または半角アンダーバーを使用して63文字以内で指定します。日本語は使用できませんのでご注意ください。
<ポイント> 音声エクスポート実行中にF12キー(F9キー)を押すと、何パーセント完了したかを音声ガイドします。
ポーズ時間検出機能とは、各フレーズに含まれるポーズ(無音)時間の情報を表示するための機能です。例えばDAISYインポート機能で、音声フォーマット変換を「なし」にして実行した場合など、フレーズリストのポーズ列が空欄として表示される場合があります。そのようなときにポーズ時間検出を実行することで、各フレーズのポーズ時間情報を取得することができます。以下のように行います。
1.「ツール」メニューから「ポーズ時間検出」を選択し、Enterキーを押します。「ポーズ時間検出」画面が表示されます。
2.「実行しますか?」と表示されるので、Enterキーまたは「開始」ボタンを押すと、ポーズ時間検出が実行されます。
<ポイント> ポーズ時間検出実行中にF12キー(F9キー)を押すと、何パーセント完了したかを音声ガイドします
3.ポーズ時間検出が終了すると、確認画面が表示されますので、Enterキーを押します。
テープエクスポート機能とは、本製品で作成したDAISY図書から、カセットテープ各巻の片面分に相当する長さの音声ファイルを出力するための機能です。従来までのDAISY図書の作成手順としては、既存のカセットテープ図書の音声を流し込んでDAISY図書を作成する手順が一般的でした。しかしながら最近は、最初から高音質なデジタル録音でDAISY図書を作成し、そこからテープ図書も作成するという流れに変わりつつあります。
テープエクスポート機能では、そのようなご要望にお応えすべく、DAISY図書から、カセット図書の作成を容易にするために、テープ各巻の片面分に相当する長さの音声ファイルを作成することができます。この音声ファイルを再生しながら、カセットテープに録音することで、テープ図書を作成することができます。
また出力された音声ファイル(74分あるいは80分以下)を市販のCD書き込みアプリケーションを利用して、音楽CDとして作成することで、音楽CDからカセットテープへの高速ダビング機能を持つCDラジカセ等でも、テープ図書を作成することができます。
テープ生成までの処理の流れは以下のようになります。「1.準備」から「5.エクスポートの実行」までが、本製品上で行うことのできる作業です。
1.準備
2.設定値の指定
3.自動分割の実行
4.分割位置の微調整
5.エクスポートの実行
6.メディアへの書き込み
7.テープへのダビング
本製品を起動し、テープエクスポート機能を実行したいプロジェクトを開きます。
テープエクスポート機能では、テープの切れ目となるフレーズ位置の確認用に、マーク属性を利用します。そのため使用中のマーク属性をあらかじめ全て削除しておく必要があります。
編集メニューから「マークの全削除」を実行します。詳しくは「9.9.2 マークの削除」を参照してください。
1.ツールメニューから「テープエクスポート」を選択し、Enterキーを押します。「テープエクスポート設定」画面が表示されます。
2.まず画面上部の「ファイル設定」を行います。
① 音声フォーマット
上下矢印キーを使用して、出力する音声フォーマットを選択します。「PCM 44.1kHz Stereo」、「PCM 44.1kHz Mono」、「PCM 22.05kHz Mono」、「MP3 256kbps Stereo」、「MP3 128kbps Stereo」、「MP3 64kbps Mono」、「MP3 48kbps Mono」、「MP3 32kbps Mono」、「MP3 24kbps Mono」、「MP3 16kbps Mono」の10種類から選択することができます。ご利用になるオーディオ・カセット・デュプリケーターやCDラジカセの仕様に合わせてください。
※ DP-10の場合は「PCM 44.1kHz ステレオ」か「PCM 44.1kHz モノラル」を、DP-3(MO仕様)の場合は「PCM 22.05kHz モノラル」を選択してください。
② テープの長さ(両面合計の長さ)
次の項目に移動するにはTabキーを押します。Tabキーを押して「テープの長さ」に移動したら、上下矢印キーでテープの長さを46、60、90、120分の中から選択するか、または直接数値を入力します。なお入力できる値は1分から240分です。
③ ファイル名
出力する音声ファイル名の、後ろから4文字目までを指定します。4文字までの半角英数字又はアンダーバーを入力することができます。
<出力例>A001TAPE.WAV(テープ第一巻のA面) B001TAPE.WAV(テープ第一巻のB面)
3.次に「出力先フォルダ」を指定します。
右側にあるフォルダ選択ボタンから、フォルダを選択して指定するか、直接テキストボックスにフォルダ名を入力します。
(注意)出力先には、必ず空のフォルダを指定してください。ファイルの存在するフォルダを指定した場合、実行前に削除を確認する画面が表示されます。
4.次に「無音挿入設定」を行います。
ここで指定した長さの無音を、出力音声ファイルの前後に付けることができます。デフォルト値は10秒です。
<ポイント> ここでは、無音を通常よりも多少長め(例えば20秒)に設定しておき、分割位置の微調整を行った後、実際のテープエクスポート実行動作に移る直前に、指定したい長さ(例えば10秒)に設定し直します。
理由は分割位置の微調整によって、テープの長さ(片面)が設定値をオーバーしたときでも、前後の無音長を短くすることによってカバーするためです。
調整する長さが大きくなりそうな場合、例えば辞書のように、1単語単位で分割しなければならない図書などは、20秒よりも長めに指定してください。
また「B面先頭の位置調整」は「あり」にすると、B面の先頭にはカセットテープを裏返した部分までに相当する無音が自動的に挿入されます。「なし」を設定すると、この無音の自動挿入は行われません。
5.次に「ガイド挿入設定」を行います。
「あり」を選択すると、後で選択する音声合成エンジンによる音声が、各面の先頭、最後に挿入されます。その内容を下記に示します。
① 各面の先頭
A面先頭: 「タイトル名(第1セクションの先頭フレーズ)、テープ第○巻、A面」
B面先頭: 「タイトル名(第1セクションの先頭フレーズ)、テープ第○巻、B面」
② A面の最後
「A面を終わります。」(B面に続く場合のみ)
③ B面の最後
「第○巻に続きます。」(次の巻に続く場合のみ)
全てを設定したら、Enterキーまたは「OK」ボタンを押します。
1.音声合成エンジンの選択画面が出るので、挿入される音声ガイドとして利用したい音声合成エンジンを選択し、Enterキーを押します。
2.テープエクスポート機能では、テープの切れ目となるフレーズ位置の確認用に、マーク属性を利用します。マーク属性が全く付いていない場合、全ての音声を1つの音声ファイルに出力することになり、A面、B面の最大収録時間(例では45分)を越える場合は、以下のメッセージが表示されます。
3.そこで一旦、自動分割を実行するために、Enterキーを押します。
すると、自動分割処理を実行した場合における、出力ファイルの総数、テープの巻数、および全データ容量が表示されます。次にテープの切れ目が、文章の切れ目になっていることを確認するために、Escキーを押します。
各テープの最終部分となるフレーズにマーク属性が付けられ、音声ファイル名の右側の列に、累計列として、音声の合計時間と、A・B面の区別が表示されます。
(例では、44分38秒749でA面)
<ポイント> Ctrl + 右矢印キーで、次のマーク、Ctrl +左矢印キーで前のマークに移動することができます。切れ目となるフレーズが、文章の途中で終わっていた場合、手動でマーク位置を変更します。変更を加えたら、F10キーを押して、最新の情報に更新することで、新しい累計時間を知ることができます。ここで累計時間が指定時間(例では45分)を多少越えた場合でも、後で無音時間を短くすることで、対応できる場合があります。
1.すべての切れ目部分の修正を加えたら、再びツールメニューからテープエクスポートを実行します。
2.ここで、最初にあらかじめ大きめに設定しておいた無音挿入設定の数値を、減少させます。(例では20秒から、10秒に減らしています。)これは、微調整によって生じた誤差を吸収するためです。テープの切れ目となるフレーズ位置を1箇所でも変更すると、その前後のテープ長が影響を受け、指定した長さを越えてしまう可能性があります。たとえ0.1秒でも越えてしまった場合は、そのままテープエクスポート処理を実行することができません。(自動分割実行確認画面が出ます。)このような対策をすれば、20秒-10秒=10秒までの誤差を許容できるようになります。(下図参照)
以上を設定したら、Enterキーを押します。
3.音声合成エンジンの選択画面が出るので、挿入される音声ガイドとして利用したい音声合成エンジンを選択し、Enterキーを押します。
4.テープエクスポート画面が出ますので、Enterキーを押して、テープエクスポートを実行します。
(注意)ここで、テープエクスポート画面が表示されずに、「○○を超えるマーク位置が存在します。自動分割を実行しますか?」という自動分割実行確認画面が表示された場合は、切れ目となるフレーズ位置を多めに変更したことによるものですので、キャンセルボタンをクリックします。すると指定時間長を超えている箇所がハイライト表示されますので、その部分のマーク位置を短めに設定し直して、再度テープエクスポートを実行してください。再度自動分割実行確認画面が表示されたら、繰り返し同じように設定し直します。
<ポイント> テープエクスポート実行中にF12キー(F9キー)を押すと、何パーセント完了したかを音声ガイドします。
5.テープエクスポート機能が終了すると、確認画面が表示されますので、Enterキーを押します。
6.次に出力先フォルダを確認します。
出力先フォルダには、音声ファイルのほかに、情報ファイル(ファイル名:OUTPUT.CSV)も出力されます。情報ファイルには以下の内容が記述されます。
1列目に音声ファイル名、2列目に開始位置(例えば4_75は、4セクション目の75フレーズを意味します。)、3列目に終了位置、4列目に時間長が記録されています。
<ポイント>
パソコンにExcelがインストールされていない場合、情報ファイルをメモ帳(Notepad)で開くと以下のような画面になります。
出力された音声ファイルを、市販のCD書き込みアプリケーションを使用して、CDメディア(CD-RまたはCD-RW)に書き込みます。
・CDラジカセを使用する場合は、音楽CD形式で、CDメディアに書き込みます。
デュプリケータやCDラジカセを利用して、作成したCDから、カセットテープへのダビングを行います。
プロジェクト内に生成されるBackUpファイルを利用すると、万が一、正常に開けなくなってしまった図書を、前の状態に戻すことができます。過去5回分のプレクストークプロジェクトファイルをバックアップすることができます。バックアップは、DAISY図書のフォルダ内にあるBackUpフォルダに格納されます。
ただし、データ破壊の状況によっては修復できない場合がありますので、予めご了承ください。
修復方法
1.復旧作業を実行する前に、必ず対象の図書フォルダを別の場所にバックアップしてください。
2. 修復を行う図書フォルダの中にある、「BackUp」という名のフォルダを開きます。
プロジェクトフォルダの内容の例(この中にBackUpフォルダがあります)
BackUpフォルダの内容の例
3.フォルダの中に、bp00_ImdPhrInfo.imph、bp00_ImTxtTabl.imtt、bp00_Ncc.imdn という3 つのファイルがありますので、それぞれについて次のようにファイル名を変更します。(いずれも先頭から5 文字を削除します)
変更前 → 変更後
bp00_ImdPhrInfo.imph → ImdPhrInfo.imph
bp00_ImTxtTabl.imtt → ImTxtTabl.imtt
bp00_Ncc.imdn → Ncc.imdn
4.ファイル名を変更した3つのファイル ImdPhrInfo.imph、ImTxtTabl.imtt、Ncc.imdn を、図書フォルダ内に、上書きコピーします。
5.PRS Pro を起動して、修復した図書を開きます。ここで警告画面が表示されなければ修復されたことになります。
上記の手順で修復できない場合には、続けて以下の作業を行います。
6.BackUp フォルダ内の、ImdPhrInfo.imph、ImTxtTabl.imtt、Ncc.imdn を削除します。
7. bp01_ImdPhrInfo.imph、bp01_ImTxtTabl.imtt、bp01_Ncc.imdn という3 つのファイルがありますので、それぞれについて次のようにファイル名を変更します。(いずれも先頭から5 文字を削除します)
変更前 → 変更後
bp01_ImdPhrInfo.imph → ImdPhrInfo.imph
bp01_ImTxtTabl.imtt → ImTxtTabl.imtt
bp01_Ncc.imdn → Ncc.imdn
8.ファイル名を変更した ImdPhrInfo.imph、ImTxtTabl.imtt、Ncc.imdn を、図書フォルダ内に、上書きコピーします。
9.PRS Pro を起動して、修復した図書を開きます。ここで警告画面が表示されなければ修復されたことになります。上記の手順を実施してもまだ修復できない場合には、bp02_***ファイル、bp03_***ファイル、bp04_***ファイルに対して同様な作業を行います。
<ポイント>プレクストークプロジェクトファイルは、PRS Pro を起動し、図書を開くタイミングで、図書フォルダの「BackUp」フォルダ内に名前を変えてバックアップされます。バックアップは過去5 回分が保持され、最も新しいファイルの先頭5 文字が「bp00_」に、最も古いファイルの先頭5 文字が「bp04_」になります。
メインメニュー |
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ショートカット |
ファイル(F) |
新規作成(N) |
Ctrl + N |
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Ctrl + O |
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終了(X) |
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削除(D) |
Delete |
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結合(J) |
Ctrl + M |
|
セクションの分割(O) |
Ctrl + Q |
|
フレーズの分割(H) |
Ctrl + P |
|
セクションの挿入(I) |
Shift+Insert |
|
レベル上げ(W) |
F11 |
|
レベル下げ(O) |
Shift + F11 |
|
グループ(G) |
G |
|
ページ(A) |
P |
|
マーク(M) |
M |
|
ページの全削除(S) |
|
|
マークの全削除(K) |
|
|
コメントの全削除(N) |
|
|
プロパティ(R) |
Enter |
移動検索(M) |
先頭へ移動(M) |
Home |
|
最後へ移動(B) |
End |
|
前のグループ(V) |
Shift + ← |
|
次のグループ(X) |
Shift + → |
|
前のページ(P) |
Ctrl + ↑ |
|
次のページ(N) |
Ctrl + ↓ |
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前のマーク(R) |
Ctrl + ← |
|
次のマーク(E) |
Ctrl + → |
|
前のイベント(I) |
Shift + F |
|
次のイベント(T) |
Shift + J |
|
見出し検索(F) |
Ctrl + F |
コントロ-ル(C) |
連続再生(P) |
F5 |
|
停止(S) |
Space |
|
録音(R) |
F8 |
|
録音方法(M) |
F7 |
|
録音ボリュームコントロールの選択(V) |
|
|
選択中録音コントロールの再生ミュート(T) |
|
|
再生速度上げ(E) |
F6 |
|
再生速度下げ(O) |
Shift + F6 |
|
入力音量上げ(U) |
F4 |
|
入力音量下げ(D) |
Shift + F4 |
|
再生音量上げ(W) |
F3 |
|
再生音量上げ(A) |
Shift + F3 |
|
最新の情報に更新(F) |
Ctrl + L |
ツール(T) |
ビルドブック(B) |
Ctrl + B |
|
DAISYインポート(D) |
|
|
音声インポート(A) |
|
|
テキストインポート(T) |
|
|
ToCインポート(O) |
|
|
音声エクスポート(E) |
|
|
テープエクスポート(X) |
|
|
ポーズ時間検出(P) |
|
|
CD書込み(W) |
Ctrl + W |
|
ディスク情報(S) |
Ctrl + S |
オプション(O) |
書誌情報設定(B) |
Ctrl + I |
|
録音設定(R) |
Ctrl + R |
|
CD-Rドライブ選択(D) |
Ctrl + D |
|
音声ガイド設定(G) |
|
|
音声合成エンジンの選択(S) |
|
|
リストフォントサイズ(F) |
|
|
メッセージフォントサイズ(M) |
|
ヘルプ(H) |
バージョン情報(A) |
F1 |
2-1 フレーズ・セクションの選択・移動
機能 |
ショートカットキー |
先頭を選択 |
Home |
最後を選択 |
End |
前を選択 |
↑ |
次を選択 |
↓ |
1画面分上を選択 |
Page UP |
1画面分下を選択 |
Page Down |
先頭のフレーズ |
Shift + B |
最後のフレーズ |
Shift + N |
先頭のセクション |
Shift + T |
最後のセクション |
Shift + Y |
前のフレーズ |
B |
次のフレーズ |
N |
前のセクション |
T |
次のセクション |
Y |
前のページ |
Ctrl + ↑ |
次のページ |
Ctrl + ↓ |
前のグループ |
Shift + ← または Shift + G |
次のグループ |
Shift + → または Shift + H |
前のマーク |
Ctrl + ← |
次のマーク |
Ctrl + → |
前のイベント |
Shift + F |
次のイベント |
Shift + J |
フレーズ・セクションの全選択 |
Ctrl + A |
リスト範囲選択 |
Shift + ↑ または Shift + ↓ |
セクション・フレーズリスト選択切り換え |
Tab |
2-2 録音・再生関連
機能 |
ショートカットキー |
連続再生 |
F5 |
フレーズ再生(フレーズリストフォーカス時) |
← または → |
選択中セクションの第1フレーズ再生(セクションリストフォーカス時) |
← または → |
録音 |
F8 |
テスト録音を省略してすぐに録音 |
Shift + F8 |
停止 |
Space |
再生速度上げ |
F6 |
再生速度下げ |
Shift + F6 |
録音方法切り換え |
F7 |
入力音量上げ |
F4 |
入力音量下げ |
Shift + F4 |
再生音量上げ |
F3 |
再生音量下げ |
Shift + F3 |
録音中のセクション作成 |
Insert |
録音中のグループ属性のオン・オフ |
G |
録音中のページ属性のオン・オフ |
P |
録音中のマーク属性のオン・オフ |
M |
2-3 編集関連
機能 |
ショートカットキー |
フレーズ・セクションのプロパティ |
Enter |
レベル上げ |
F11 または L |
レベル下げ |
Shift + F11 または O |
グループ属性のオン・オフ |
G |
ページ属性のオン・オフ |
P |
マーク属性のオン・オフ |
M |
フレーズ・セクションの切り取り |
Ctrl + X |
フレーズ・セクションのコピー |
Ctrl + C |
フレーズ・セクションの貼り付け |
Ctrl + V |
元に戻す |
Ctrl + Z |
セクションの挿入 |
Shift + Insert |
フレーズ・セクションの削除 |
Delete |
フレーズの削除 |
\ |
セクションの削除 |
^ |
フレーズ・セクションの結合 |
Ctrl + M または C または Ctrl + J |
セクションの分割 |
Ctrl + Q または S |
フレーズの分割 |
Ctrl + P または H |
プロジェクトの新規作成 |
Ctrl + N |
図書を開く |
Ctrl + O |
2-4 その他
機能 |
ショートカットキー |
録音設定 |
Ctrl + R または [ |
見出し検索 |
Ctrl + F または Ctrl + E |
最新の情報に更新 |
Ctrl + L または F10 |
ビルドブック |
Ctrl + B |
CD-Rドライブ設定 |
Ctrl + D |
CD書込み |
Ctrl + W |
ディスク情報 |
Ctrl + S |
書誌情報設定 |
Ctrl + I |
バージョン情報 |
F1 |
ボリュームレベル・フレーズ/セクション位置・録音音声フォーマット・録音済みフォーマット情報の音声ガイド |
Shift + F1 |
現在情報の音声ガイド |
F12 または F9 |
音声ガイドのミュート |
Ctrl |
3-1 新規図書作成、既存図書オープン時のエラー
エラー内容 |
説明 |
プロジェクトデータが不正です。 |
プロジェクトファイルが壊れています。修復することはできません。 |
指定されたファイルがありません。 |
プロジェクトを開くときに、指定したファイルが存在しません。ファイルを指定しなおしてください。 |
プロジェクト名を変更してください。 |
図書を作成する時に、指定したプロジェクト名と同名のプロジェクトが既にあります。別のプロジェクト名を指定してください。 |
プロジェクト名に指定できる文字は、最大63文字までの半角英数字か半角アンダーバーです。 |
プロジェクト名を、最大63文字までの半角英数字か半角アンダーバーで記述してください。 |
この図書はプロテクトされた音声データを含むため、開くことができません。 |
PTR1/PTR2 のバックアップ機能によって作成された図書の中には、音声データにプロテクトがかけられているものがあり、そのような図書は本製品で開くことができません。 |
3-2 編集時のエラー
エラー内容 |
説明 |
別の位置を選択してください。 |
セクションやフレーズの選択位置が適切ではありません。別の位置を選択してください。 |
結合対象がありません。 |
セクションやフレーズを1つだけ選択して結合を実行しました。結合は複数のセクションやフレーズを選択してから実行してください。 |
ここのフレーズは結合できません。 |
ビルドブックを実行してください。 結合できるのは、結合したいそれぞれのフレーズが同一音声ファイル上で連続している場合に限ります。音声フォーマットがPCMの場合はビルドブックを実行した後に結合してください。音声フォーマットがMP3の場合は、音声エクスポートを実行すれば、結合することが可能です。 |
先頭フレーズのため分割できません。 |
先頭フレーズでセクション分割を実行しました。先頭フレーズ以外を選択してセクション分割を実行してください。 |
フレーズリストを選択して貼り付けしてください。 |
セクションリストにフレーズを貼り付けようとしました。フレーズリストを選択して貼り付けてください。 |
セクションリストを選択して貼り付けしてください。 |
フレーズリストにセクションを貼り付けようとしました。セクションリストを選択して貼り付けてください。 |
フレーズ数が多すぎます。 |
フレーズ数が最大値を超えました。これ以上フレーズを増やすことはできません。 |
セクション数が多すぎます。 |
セクション数が最大値を超えました。これ以上セクションを増やすことはできません。 |
別の位置を指定してください。 |
フレーズの先頭や最後でフレーズ分割を実行しました。フレーズの先頭と最後以外を選択してから実行してください。 |
ここにグループを設定することはできません。 |
各セクションの先頭フレーズに、グループを付けることはできません。 |
削除するフレーズがありません。 |
フレーズが存在していないときに、フレーズの全削除を実行しました。フレーズが存在するときに実行してください。 |
セクション○○のレベル設定に誤りがあります。修正してください。 |
先頭セクションのレベルが1に設定されていないか、連続する2つのセクションのレベル差が2以上に設定されていますので、修正してください。 |
プロジェクトが読み込み専用です。リードオンリー属性を外してください。 |
CD上の図書を開いているか、ハードディスク上の図書にリードオンリー属性が付いています。編集する場合には、ハードディスク上の図書のリードオンリー属性を外すか、CD上の図書の場合には、ハードディスク内にインポートしてください。 |
ファイル名が長すぎるため、表示されない場合があります。 表示されない場合でもファイルは選択されますので操作を継続してください。 |
音声インポートやテキストインポート機能で、複数の音声ファイルやテキストファイルを指定した際に、ファイル数が多すぎて表示し切れない場合があります。この時、このようなエラーが表示されますが、指定したファイルは読み込まれます。 |
3-3 ページのエラー
エラー内容 |
説明 |
別の番号を指定してください。 |
手動ページ番号を設定しましたが、ページ番号が何も入力されていないか、数字以外の文字が入力されています。ページ番号を入力してください。 |
ページ番号を○○番以上に修正してください。 |
手動ページ番号として指定されたページ番号が、1つ前のページ番号より小さくなっています。ページ番号を入力しなおしてください。 |
ページ番号の最大値である999,999を越えました。 |
自動ページ番号が最大値を超えました。ページ属性を解除するか、手動ページ番号を修正してください。 |
3-4 録音、再生、ビルドブック時のエラー
エラー内容 |
説明 |
フレーズが異常です。 |
再生する位置の音声データが存在しないか、壊れています。フレーズを削除して、録音しなおしてください。 |
ドライブの空容量が不足です。 |
ハードディスクの空容量が少なくなりました。またはビルドブックを実行するだけの空容量がありません。不要なファイルを削除して、空容量を増やしてください。ビルドブックを実行するには、編集中の図書と同じサイズの空容量が必要です。 |
録音デバイスの初期化に失敗しました。録音中の音声ガイド設定を「なし」に設定してください。 |
サウンドカードが全二重機能をサポートしていても、再生と録音に同じサンプリングレートを使用しなければならない条件がある場合に、このエラーが起きる可能性があります。起きた場合には、録音中の音声ガイド設定を「なし」に設定してください。 |
音声ファイルサイズが最大値に達しました。 |
録音中の音声ファイルが、最大値である2GBに達したため、録音を中止しました。 |
移動できません。 |
ページ・グループ・マーク移動時に、目的の移動先がありませんでした。 |
空のセクションがありました。削除しますか? |
ビルドブック時に、音声データのないセクションがありました。自動的に削除して、このままビルドブックを継続するか、ビルドブックをここで中止するかを選択してください。 |
何も録音されていません。 |
何も録音していない図書をビルドブックしようとしました。録音を行ってからビルドブックを実行してください。 |
音声ファイル○○が見つかりません。セクション△△のフレーズ□□を確認してください。 |
必要な音声ファイルが欠落していることが見つかりました。該当する位置を確認してください。 |
3-5 CD書込み時のエラー
エラー内容 |
説明 |
ドライブ設定が不正です。 |
CDの書込みや設定を行なうときに、CD‐R/RWドライブが正しく認識されていません。 |
CDメディアがありません。 |
ドライブにCD‐R/RWメディアが入っていません。メディアを入れてください。すでに入っている時は、しばらく待ってから、再度お試しください。 |
使用不能なCDメディアです。 |
挿入されているCDが、書込みできない種類のものです。別のメディアに交換してください。また他の書込みアプリケーションによって「Romeo(Widows)」形式で書き込まれたCDに対して、「最後のセッション情報」を「有効」にして書込みしようとした場合にも、この表示が出ます。 |
CDメディアの空き容量不足です。 |
CDメディアの空き容量が不足しています。別のメディアに交換してください。 |
ビルドブックがされていません。 |
ビルドブックしていない図書をCD書込みしようとしました。ビルドブックしてから書込みを実行してください。 |
同じ名前の図書がありました。上書きしますか? |
書込みを行なうCDに、編集中の図書と同じ名前のプロジェクトが存在します。上書きして書き込むか、CD書込みを中止するか選択してください。 |
CD書込みエラーです。 |
CD書込み中に、書込みエラーが発生しました。書込み速度を低速にして、再度お試しください。 |
他の書込みアプリケーションで書き込まれたCDは、最後のセッション情報を有効にできません。 |
他の書込みアプリケーションを利用して書き込まれたCDは、「最後のセッション情報」を「有効」にして書き込むことができません。「最後のセッション情報」を「無効」に設定してから書き込んでください。 |
3-6 その他のエラー
エラー内容 |
説明 |
アクセスエラーです。 |
ハードディスクへのアクセスエラーが発生しました。プロジェクト内のファイルにリードオンリー属性が付いている可能性があります。ファイル属性を確認して、リードオンリーであった場合には、その属性をはずしてください。 |
不明なエラーです。 |
原因不明のエラーが発生しました。 |
用語 |
説明 |
Microsoft Speech API(SAPI) |
Windowsアプリケーションが音声合成や音声認識機能を実現するための標準インタフェース。 |
MP3 |
MPEG Audio Layer-3の略で音声圧縮技術の規格の名称。 MP3は、人間の聴覚特性を利用して、できる限り音質劣化がわからないような方式で圧縮される。ビットレートが128kbpsで、PCM(無圧縮)の約11分の1のサイズまで圧縮される。 |
オンザフライ |
CD-R/RWにデータを書き込む際に、ハードディスク上に一時イメージを作成せずに、直接CD-R/RWに書込みを行う方法のこと。一時イメージを作成した場合に比較して、書込み安全性は低くなるが、書込みに要する時間は短くなる。 |
セッションクローズ |
CD書込みの際に、データエリアの前後にLead-In/Lead-Outエリアを書き込む処理のこと。 |
プレクストークプロジェクトファイル |
本製品が使用するプロジェクト管理用ファイルのこと。本製品は「Ncc.imdn」と「ImdPhrInfo.imph」と「ImdTxtTabl.imtt」と「METADATA.ini」の4つのファイルを使用する。 |
ポーズ時間 |
各フレーズは、前半の有音部分と後半の無音部分から成り、後半の無音と判定された区間の長さを指す。 |
音質 |
74分メディアの記録時間の目安 (80分メディア) |
主な用途 |
① PCM 44.1kHz ステレオ |
60分(65分) |
マスター用データ(ステレオ)音楽CDと同じ音質 |
② PCM 44.1kHz モノラル |
120分(130分) |
マスター用データ(モノラル) |
③ PCM 22.05kHz モノラル |
240分(260分) |
朗読音声等のマスター用データ(モノラル) |
④ MP3 256kbps ステレオ(サンプリング周波数:44.1kHz) |
5時間(6時間) |
高音質の音楽データ(ステレオ)①と音質劣化がわからないレベルで、約5倍のデータを記録可能。 |
⑤ MP3 128kbps ステレオ(サンプリング周波数:44.1kHz) |
10時間(11時間) |
標準音質の音楽データ(ステレオ)①と音質劣化がわからないレベルで、約10倍のデータを記録可能。 |
⑥ MP3 64kbps モノラル(サンプリング周波数:44.1kHz) |
20時間(22時間) |
高音質な朗読・会議録 |
⑦ MP3 48kbps モノラル(サンプリング周波数:22.05kHz) |
30時間(32時間) |
一般的な朗読・会議録(音質:上) |
⑧ MP3 32kbps モノラル(サンプリング周波数:22.05kHz) |
40時間(45時間) |
一般的な朗読・会議録(音質・中) |
⑨ MP3 24kbps モノラル(サンプリング周波数:16kHz) |
60時間(64時間) |
一般的な朗読・会議録(音質・下) |
⑩ MP3 16kbps モノラル(サンプリング周波数:16kHz) |
80時間(90時間) |
長時間録音(音質はあまり良くありません) |
種類 |
拡張子名 |
内容 |
MPEG1 LayerII |
mp2, mpg |
ビットレート:32kbps~384kbps, モノラル/ステレオ/ジョイントステレオ |
MPEG1 LayerIII |
mp3, wav |
ビットレート:32kbps~320kbps, モノラル/ステレオ/ジョイントステレオ |
MPEG2 LayerII |
mp2, mpg |
ビットレート:8kbps~160kbps, モノラル/ステレオ/ジョイントステレオ |
MPEG2 LayerIII |
mp3, wav |
ビットレート:8kbps~160kbps, モノラル/ステレオ/ジョイントステレオ |
DAISY ADPCM2 |
wav |
量子化ビット数:4bit、モノラル |
PCM |
wav |
量子化ビット数:8bit/16bit, モノラル/ステレオ |